限られた予算でAmazon広告を回していると、「どこにお金をかければ売上につながるのかわからない」「少ない予算で効果が出るか不安」と感じることはありませんか。Amazonの広告は、入札やターゲティング、キーワード選び、成果の見方など、小さな調整で大きく変わります。この記事では、初心者でも無理なく実践できる効果測定の基本から、予算を無駄にしない優先順位の付け方、簡単に試せる改善のコツまでを、やさしい言葉でお伝えします。限られた資金でも効率よく成果を出せるよう、一緒にポイントを押さえていきましょう。
まずは「現状の課題」を整理

いきなり改善策に飛びつく前に、いま起きている困りごとを見える化します。現状を書き出すことで、次の一手が見えやすくなります。
悩み①:Amazonの数字と自分の計算が合わない
「Amazonの管理画面と自分たちの計算(分析ツール)で、売上や注文数が合わない」という相談は多くあります。違いが出る要因はいくつかありますが、まずは「比較の前提」を合わせることが肝心です。
数字がズレる主な原因
- 集計期間の違い:Amazonは「注文日」基準か「出荷日」基準かで数字が変わることがあります。
- 表示金額の違い:税込か税抜か。
- 返品・キャンセルの反映:Amazonの広告レポートには返品が即時に反映されない場合があります。
- 手数料の扱い:Amazonの手数料やFBA配送料が含まれているかどうか。
【対策】
Amazon側の数字はあくまで「広告運用の参考値」として捉え、最終的な利益計算は「ペイメントレポート(支払いレポート)」で行うのが確実です。比較する際は、必ず同じ期間、同じ基準(税込/税抜)で見るようにしましょう。
悩み②:SNSや外部広告の効果が見えない
インスタグラムやGoogle広告など、Amazonの外から商品ページにお客様を誘導しているのに、「実際にどれが売上につながったのか」が分からないのはよくある悩みです。
なぜ見えにくいのか?
スマホアプリからブラウザへの移動や、スマホで見てPCで買うといった「デバイスまたぎ」が起きると、追跡が途切れてしまうからです。
【対策】
完璧に数字を拾おうとするのではなく、「傾向をつかむ」ことに集中しましょう。Amazonが無料で提供しているツールAmazon Attribution(アマゾンアトリビューション)を使えば、「どのSNS投稿から何個売れたか」の目安がわかります。
例えば、「インスタ広告AとB、どっちが売れやすいか?」といった比較には十分使えます。
悩み③:どの数字を見ればいいか分からない
見るべき数字がバラバラだと、判断に迷います。売上や利益、広告費など、チーム全員が同じ「共通のものさし」を持つことが大切です。
Amazon広告の重要指標
| 指標名 | 計算式 | 意味合い |
|---|---|---|
| ACoS (エーコス) | 広告費 ÷ 広告経由の売上(%) | 「広告の燃費」です。
低いほど効率が良い(利益が出やすい)。 |
| TACoS
(タコス) | 広告費 ÷ お店全体の売上(%) | 「お店全体の負担率」です。
これが高すぎると経営を圧迫します。 |
| ROAS
(ロアス) | 売上 ÷ 広告費 | 「広告の回収率」です。
1円の広告費で何円売り上げたか(高いほど良い)。 |
【判断のコツ】
まず「TACoS(全体の負担率)」を見て、お店全体で広告費を使いすぎていないか確認する。
次に「ACoS(広告の燃費)」を見て、効率の悪い広告を特定する。
この順序で見ると、全体を見失わずに調整できます。
ツールを使った賢い計測・改善策

Amazon Attributionで「外からの流入」を測る
外部からの集客には、Amazon Attribution(アトリビューション)を使いましょう。
使い方は簡単で、専用のリンク(タグ)を発行し、それをSNSやメルマガに貼るだけです。「Facebook広告の方がGoogle広告より安くお客さんを連れてこれている」といった傾向が見えるようになります。
Amazon Marketing Cloud (AMC) は上級者向け
「Amazon Marketing Cloud (AMC)」という言葉を聞くかもしれませんが、これはより高度な分析ツールです。「広告を見てから何日後に買ったか」「複数の広告をどう組み合わせると効果的か」などを分析できますが、まずは基本のAttributionを使いこなしてからで十分です。
効率化のための「仕組みづくり」

シンプルな「ダッシュボード」で見える化する
毎回あちこちの画面を開くのは大変です。「見たいときに、必要な情報だけ」が見られるダッシュボード(管理表)をエクセルやスプレッドシートで作っておきましょう。
【ダッシュボードに入れるべき3つの要素】
- 全体の健康状態:売上、利益、TACoS(広告費比率)
- 広告の成績:ACoS、クリック率、購入率
- 推移:先週や先月と比べてどう変わったか(トレンド)
「小さなテスト」を繰り返す(PDCA)
限られた予算で効果を最大化するには、小さな実験を繰り返すことが近道です。
【実験の例】
- 「オート(自動)広告」で見つけた売れるキーワードを、「マニュアル(手動)広告」に追加して予算を集中させる。
- 商品画像の1枚目を変えてみて、クリック率が上がるか試す。
一度にたくさん変えず、一つずつ試して結果を確認するのがポイントです。
まとめ
Amazon広告で成果を出すには、まず「ACoS」や「TACoS」といった共通の指標で現状を正しく把握することが第一歩です。外部からの流入にはAmazon Attributionを活用し、見えない効果を見える化しましょう。
そして、シンプルな管理表で日々の変化をチェックしながら、小さなテスト(仮説検証)を繰り返してください。
限られた予算でも、無駄を削り、効果のある場所に集中させることで、確実に売上を伸ばしていくことができます。
<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。
