廃盤になってしまった商品をどう処理すればいいか、在庫が場所を取って困っていませんか。Amazonでの廃盤対応は、出品の整理、在庫の扱い、顧客対応、そしてAmazonルールへの配慮など、いくつかのステップを順に進めることが大切です。
この記事では、初めての方でもわかりやすい基本の流れから、在庫を無駄にしない具体的な対処法やトラブルを防ぐポイントまでをやさしくお伝えします。少しずつ進めれば、無理なく廃盤在庫を片づけられるようになりますので、一緒に取り組んでいきましょう。
1. まずは「どれからやるか」を決める

廃盤商品が複数ある場合、すべてに同じ労力をかけるのは非効率です。全体を見渡し、影響が大きいものから手を付けていきましょう。
売上影響での優先順位付け
対応の優先順位は、販売数、在庫量、利益率の3点で判断します。 まず最優先すべきは直近の販売数が多い「売れ筋商品」です。これらは売上が止まるダメージが大きいため、残りの在庫を確保するか、早急に代替品を準備する必要があります。
次に「在庫過多の商品」です。これらは放置すると保管コストがかさむため、早期の売り切りや処分を検討します。逆に、利益率が低い薄利商品は、手間をかけて売るよりも早めの損切りが賢明な場合が多いです。これらを分類し、「すぐに対応するもの」と「様子見するもの」を分けましょう。
商品IDと在庫状況の確認
優先順位が決まったら、在庫管理画面で商品の状態を確認します。Amazonでの識別番号であるASIN(商品ID)と、自社管理番号のSKUを使い、現在のステータス(出品中・停止中)や保管場所をチェックします。
特に注意が必要なのは、FBA(Amazon倉庫)にある在庫です。これらは保管料がかかり続けるため、早めの対応が求められます。一方、自己発送(手元在庫)の場合は、在庫数をゼロにするだけで販売を停止できるため、比較的対応は容易です。
ライバルと自分の状況確認
商品ページを確認し、現在の「カートに入れる」ボタンの近くに誰が表示されているか、自分が「おすすめ商品(カートボックス)」を取れているかを見ます。ライバルが少なく、自分がカートを取れているなら、価格を維持して売り切る戦略が有効です。逆にライバルが多く価格競争が激化しているなら、早めの値下げや撤退も検討が必要です。
2. メーカーへの確認と証拠集め

事実確認と証拠収集により、判断の正確性が向上し、後々のトラブル防止にもつながります。
メーカー・仕入れ先に聞くべきこと
廃盤の連絡が来たら、単に「終わった」という事実だけでなく、詳細を確認して記録に残しましょう。具体的には、「完全な生産終了時期」「最終在庫の有無」「後継品(新モデル)の情報」を確認します。
あわせて、商品ページに掲載している画像や説明文を継続して使用しても良いか、修理などのサポート期間はどうなるか、返品や買取の対応は可能かどうかも聞いておくと、後のお客様対応や販売計画に役立ちます。
社内データの分析と証拠保存
自分たちの販売データも確認します。現在の販売ペースから「あと何日で在庫がなくなるか」を計算し、返品が多い商品は早めの処分を検討します。また、お客様からの質問や不満点を確認しておくと、代替品を選ぶ際のヒントになります。
なお、廃盤通知や請求書、商品の写真などは、デジタルデータ(PDFや画像)として保存しておきましょう。万が一、Amazonから「本物ですか?」と真贋調査が入った時や、お客様とのトラブル時に、正規ルートでの仕入れや仕様の証明として役立ちます。
3. 実行:売り切るか、引き上げるか

情報の整理がついたら、具体的なアクションに移ります。状況に応じて「売り切る」か「停止する」かを選びましょう。
廃盤確定後の判断基準
もし廃盤の理由がリコールなどの「商品に問題がある場合」は、即座に出品を停止し、在庫の返送・廃棄手続きを行ってください。購入者への連絡が必要な場合もあります。
単なるモデルチェンジなどの「通常の廃盤」であれば、在庫数と販売ペースを見て判断します。早く売れそうなら価格を調整して売り切り、売れ残るリスクが高ければ返送して他の販路で売るか、廃棄処分を検討します。
Amazonでの操作手順
売り切る場合は適正価格で販売を続けますが、停止する場合はセラーセントラルで「出品を終了」または「削除」を選びます。自己発送なら在庫数を「0」にします。FBA在庫を処分・回収したい場合は、「返送/所有権の放棄依頼」を作成して倉庫から出す手続きを行います。
注意点として、後継品を販売する場合は、古いページを使い回さず、新しいASIN(商品ページ)を作成するのが原則です。古いページにそのまま後継品を載せると、お客様が混乱し、クレームの原因になります。
4. 次につなげる:代替品の提案と顧客対応

廃盤は新たな販売機会を生み出すチャンスでもあります。適切な代替商品の提案と丁寧な顧客対応で、信頼関係を強化しましょう。
代替品(後継品)の選び方
お客様が代わりに買える商品を探します。選定のポイントは以下の3点です。
- 機能・互換性:同じように使えるか、サイズは合うか。
- 価格・デザイン:似たような価格帯や見た目か。
- 供給:安定して仕入れられるか。
良い代替品が見つかったら、廃盤商品のページで「新しいモデルがあります」と紹介したり(バリエーション設定などを活用)、問い合わせてきたお客様に案内したりします。
バリエーション活用を提案する際は、新旧モデルのバリエーション組みは、カテゴリごとの規約で許可されている場合のみ行いましょう。無理な紐付けは規約違反のリスクがあります。
お客様への対応
もし注文が入った後に在庫切れが判明した場合は、すぐにお客様に連絡しましょう。在庫切れでキャンセルせざるを得ないことを正直に謝罪した上で、もしあれば代替品を提案します。お客様の承諾を得てから、速やかにキャンセル処理を行いましょう。こうした対応テンプレートを作っておくと、スタッフ全員がスムーズに対応できます。
まとめ
廃盤対応は、「優先順位を決める」「事実を確認する」「Amazonで処理する」「お客様に対応する」の4ステップで進めます。まずは売れ筋商品や在庫の多いものから着手し、メーカーに状況を確認しましょう。
廃盤はピンチでもありますが、在庫を見直し、新しい売れ筋商品を見つけるチャンスでもあります。焦らず一つずつ片付けていきましょう。
<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。
