初回購入のお客様を、次もまた買ってくれるファンに育てたいけれど「予算は限られている」「何を同梱すれば効果が出るかわからない」と悩んでいませんか。楽天の同梱物は、商品が届いたときに直接伝わる大切なタッチポイント。ちょっとしたひと工夫や低コストのアイデアで、印象を良くして再購入につなげることができます。
この記事では、今日からすぐ試せるやさしい同梱アイデアと作り方のコツ、反応を見ながら改善するポイントをわかりやすくご紹介します。発送のたびにお客様の「また買いたい」を増やしていきましょう。
準備:目的設計と素材の用意

最小限から始め、反応を見て育てるのが安全です。最初のゴールは一つに絞り、評価できる数字と素材を用意する。
伝える柱は、感謝、一つの特典、次の行動の3点に絞るのが鉄則です。文字量を絞ることで、読み手の負担を減らし、行動への導線が明確になります。
目的を一つに絞る
最優先は初回購入者の再購入です。「次回使える特典の案内」か「関連商品の提案」か「レビューのお願い」のいずれかに集中すると、文面と導線が整いやすく、現場の迷いも減ります。迷ったら「感謝+特典+行動」の三点構成に固定することをおすすめします。
関連商品の提案は、同じブランド・同じ用途に寄せると違和感が出にくく、納得感が高まります。レビュー依頼は規約に沿った自然な言い回しで、評価の強要にならないよう注意が必要です。
見る数字と目安の決め方
基本の指標は、クーポン利用率、再購入率、レビュー投稿率の3つ。商材で差が出るため、最初は過去比で評価します。数ポイントの上積みでも効果は出ますし、季節やセールの影響も踏まえて時期別に見れば判断の精度が上がります。
管理画面やレポートの仕様は更新されやすいので、実施前に公式ヘルプで定義と抽出条件を確認しましょう。測定方法を先に決めると、後から集計に詰まる壁を避けられる。
必要素材と印刷仕様の決め方
初期セットは、ロゴ(任意)・短いメッセージ・特典内容・QRコードの4点で十分です。片面の小さなカードで始めれば、コストと作業の負担を抑えられます。
サイズはA7〜A6だと箱に収まりやすく、文字も読みやすい範囲です。紙はやや厚めでヨレを防ぎ、色数はまずモノクロや片面で問題ありません。「続けられるコスト」を守る設計が、施策の伸びしろを生む。
作成:簡単にできるカード作り

見た目より読みやすさと行動導線を優先します。余白を十分に取り、重要情報は視線が流れやすい上→下の順に配置します。
レイアウトの基本と文字数の目安
タイトルは上部に短く、14〜18pt程度で。本文は10〜12pt、約100文字で要点だけ。特典は枠や太字を使い、「いつまで・どれに・いくら」を明確に作成してみましょう。
QRはスマホで確実に読み取れる大きさを確保し、余白に触れない配置が安心です。
使い回せる文面の例と書き方のコツ
礼儀正しく、誇張せず、次の行動が一目で伝わる文面にします。
例えば、再購入特典なら「このたびはご購入ありがとうございます。次回のお買い物で使える特典をご用意しました。QRコードからクーポンを獲得し、次回のご注文時にご利用ください。」とし、手入力の手間を省きます。
関連商品の提案なら「この商品と一緒に使うと便利なアイテムを集めました。QRコードから当店の特集ページをご覧ください。」が無理なく届きます。
使い方サポートは「はじめての方へ。使い方のコツやよくあるご質問はQRコードからご覧いただけます。困ったときは当店までお気軽にご連絡ください。」、レビュー依頼は「よろしければご感想をお聞かせください。いただいた声は、よりよい商品づくりに活かします。」のように、負担の少ない依頼が効果的です。
QRコードとクーポンコードの作り方と管理ルール
クーポンは期限・対象商品・お一人様の回数などを設定して不正利用を防ぎます。QRコードは必ず楽天市場内の自店ページ(クーポン獲得URLや商品ページ)へ誘導します。LINEやInstagram等の外部サイトへの誘導は規約違反(外部誘導)となるため注意が必要です。
コード名や画像は規則性のある命名(例:初回特典_202501)にすると、あとで追跡と集計が楽になります。配布前に「範囲の絞り込み」ができているかを必ず確認しましょう。
同梱と梱包の実務手順

運用は「確実に入る」「きれいに届く」「誰でも同じ品質」の3点で設計します。対象を広げる前に、初回購入者だけで回し切れるかを見極めましょう。
同梱対象の決め方とフラグ管理
まず初回購入者を判定し、受注メモやタグでフラグを立てます。セット品や定期は除外や別設計にし、後から分岐を増やす方針にすると混乱が少なく、現場の負担も抑えられます。
梱包ラインでの挿入手順と保護対策
箱入りは上面または側面の平らな場所に、柔らかい包装は納品書と一緒に、食品・コスメは直接触れない位置で個包装、重い商品は上部で板紙サンドなど、商品タイプに応じて位置と保護を決めます。
セール期は物量が跳ね上がるため、例外条件と代替オペレーションを事前に整えると混乱を抑えられます。
スタッフ向けチェックリストと注意点
- 初回フラグの確認
- 挿入位置と封緘前の再確認
- 折れ・汚れ・衛生の最終チェック
- QRコードの可読性確認
特典条件と伝票の表記の矛盾、規約に反する表現(高評価の強要など)、香り・色移りなど商品の相性に注意します。
確認:効果測定とデータの見方

見る数字は少なく、見方はブレさせないことが肝心です。
測り方と優先して見る数字
最初はA/Bの二択で十分。クーポン利用率は配布数と利用数で把握し、再購入率は初回購入者を期間内で追跡、レビュー投稿率は増減と文面の相関を見ます。平均注文額の下落がないかも同時に確認すると、過度な割引の落とし穴を避けられます。
実務でできる集計手順と追跡方法
- 施策別の識別子(クーポン名・QR遷移先)を分ける
- 管理画面の実績と受注データを突き合わせる
- QRは楽天内の専用ページに集約し、表示や売上を紐づける
- 初回フラグ一覧と照合し、再購入の割合を算出
- 発送日・カード種類・配布数を簡易ログ化して再現性を確保
画面や項目は変更されることがあるため、都度、公式ヘルプで定義や出力条件を確認しましょう。
小さなテストから改善する進め方
比べる要素は一つに絞り、同時に複数を変えないのが鉄則です。例えば、割引率と送料無料は別々に検証します。反応の良いほうだけを残し、他カテゴリや価格帯に横展開。反応が鈍いときは、対象や導線(リンク先が遠すぎないか、条件が厳しすぎないか)を見直します。
まとめ
本記事では、目的を一つに絞る設計から、低コストで始める素材と印刷仕様、非デザイナーでも整うレイアウト、使い回せる文面、QR・クーポンの管理、梱包ラインの運用、測定と改善まで、実務の流れに沿って紐解きました。
小さく始めて、数字で確かめ、良い要素だけを残す。この地道なPDCAが、発送ごとに「また買いたい」を増やします。
<ご注意>本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。楽天市場の仕様・ガイドライン・ルール等は変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトおよび楽天市場の管理画面・ヘルプでご確認ください。
