「せっかく登録した商品が検索に出てこない」「ある日突然、違反通知が届いて焦った」…そんな経験はありませんか?
楽天市場には、商品名に入れてはいけない明確な禁止ワードが存在します。これを知らずに使っていると、検索順位が下がるどころか、検索結果に一切表示されなくなる(サーチ非表示)リスクさえあります。
しかし、ガイドラインは複雑で、どこまでが許容範囲なのか迷うことも多いでしょう。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、禁止ワードの代表例と回避テクニック、そしてSKUプロジェクト対応後の最新の商品名の作り方を徹底解説します。
ルールを正しく理解することは、あなたのお店を守り、売上を安定させるための最初の一歩です。
1. 「差し戻し」だけではない?違反のリスクを正しく知る

修正依頼よりも怖い「検索非表示」と「違反点数」
まず誤解されがちなのが、「違反があれば楽天側が公開前に止めてくれる(差し戻してくれる)」という認識です。現在のシステムでは、商品は一度公開されますが、その後のAI巡回やパトロールによって違反が検知されます。
もしガイドライン違反と判定されると、親切な修正依頼が来る前に、いきなり検索結果から商品が消える「サーチ非表示」や、店舗全体の評価に関わる「違反点数の加算(ペナルティ)」が実行されるケースが増えています。
「知らなかった」では済まされないため、事前のセルフチェックが非常に重要になります。
チェックされるのは「商品名」だけではない
監視の目は商品名だけでなく、ページ全体に向けられています。
特に第1画像(サムネイル)は厳格で、「テキスト占有率は20%以下」「枠線なし」「白背景」といったルールを守らないと、スマホ検索での露出が極端に減ってしまいます。
違反通知(R-Messe等の連絡)が届く場合、「誇大表現」「比較」「権利侵害」といったキーワードが含まれることが多いです。
商品名にNGワードがないか確認し、次に画像内の文字、そして説明文の順に点検していくと、効率よくリスクを排除できます。
2. 絶対に避けるべきNGワードと具体的な言い換え

【NGその1】販促・配送に関するワード
かつては商品名に「送料無料」などを入れるのが定石でしたが、現在は明確な禁止事項です。
以下の言葉は商品名に入れず、必ず「PC用/モバイル用キャッチコピー」欄に入力してください。
- 配送関連:送料無料、送料込、即納、あす楽、メール便対応
- 価格・セール:SALE、激安、〇〇%OFF、半額、クーポン、ポイント10倍
- 季節・イベント:母の日、クリスマス、お買い物マラソン
商品名は「その商品が何であるか」を特定する場所であり、キャッチコピーは「お得情報を伝える場所」です。役割を明確に分けることが、今の楽天SEOの正解です。
【NGその2】根拠のない誇大表現・最大級表現
客観的な数値データや公的な証明がない限り、以下の言葉を使うことはできません。
これらは消費者庁が定める「不当表示(景品表示法違反)」に該当する恐れがあるため、楽天の審査も非常に厳しくなっています。
禁止例:「最安」「No.1」「世界初」「最高級」「完璧」「絶対」「100%」「永久」
もし「ランキング1位」を謳いたい場合は、必ず「〇〇ランキング 1位入賞(202〇年〇月〇日集計)」のように、いつ・どこでの実績なのかを説明文に明記する必要があります。タイトルでの安易な使用は避けましょう。
【NGその3】薬機法に触れる効果効能の断定
化粧品や健康食品ジャンルでは、さらに注意が必要です。
「痩せる」「治る」「若返る」「アンチエイジング」「美白(承認済み以外)」といった言葉は、医薬品のような効果を誤認させるため使用できません。
言い換えのヒント:
・「肌が白くなる」→「メーキャップ効果により肌を明るく見せる」
・「痩せる」→「スッキリしたシルエットに見せる」
・「痛みが消える」→「健康維持をサポート」
「断定」を避け、「事実(成分配合など)」や「使用感」に言い換えるのがコツです。
3. SKUプロジェクト対応:これからの「売れる商品名」の常識

「属性に入れた情報」は商品名から削るのが新常識
以前の楽天SEOでは、検索にヒットさせるために「Tシャツ メンズ 赤 Lサイズ 綿」のように、スペック情報を商品名に詰め込むのが正解でした。
しかし、SKUプロジェクト導入後は、このルールが逆転しています。
現在は、「商品属性(タグIDなど)」に入力された情報は、商品名に含まれていなくても検索対象になります。
つまり、商品名に「赤 Lサイズ」と入れなくても、属性で「カラー:レッド」「サイズ:L」を選択していれば、お客様が「Tシャツ 赤」と検索した時にきちんと表示されるのです。
なぜ「シンプル」にする必要があるのか?
理由は2つあります。
1つ目は「スマホでの視認性」です。長い商品名はスマホ画面では省略されてしまい、肝心の「これは何の商品か」が伝わりません。
2つ目は「SEO評価の分散回避」です。属性と商品名で同じキーワードを重複させると、検索エンジンからの評価が分散したり、スパム(詰め込みすぎ)と判定されるリスクがあります。
これからの商品名は、属性に入らない情報(型番や固有のシリーズ名など)だけを残し、30文字〜50文字程度でスッキリさせることが推奨されています。
4. まとめ:安全で強い商品名を作るテンプレート
最後に、ガイドラインに準拠しつつ、検索されやすい商品名の基本構成をご紹介します。
【ブランド/メーカー名】+【商品名】+【型番】+【重要な特徴】
良い例:
Panasonic ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J 高浸透ナノイー搭載
(※「色」や「サイズ」は属性に入力しているのでカット)
改善が必要な例:
【送料無料】激安! Panasonic ドライヤー ナノケア EH-NA0J ランキング1位 即納 ピンク
(※販促ワード、根拠のないランキング、属性情報の重複が含まれている)
商品タイトルの改善は、まず「余計な言葉(販促・誇大表現)」を削ることから始まります。
そして、商品属性を丁寧に埋めることで、商品名自体はシンプルでも強力な検索対策が可能になります。「詰め込み」から「整理整頓」へ。この意識転換こそが、今の楽天市場で勝ち抜くための鍵となります。
<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。楽天市場の仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやRMS管理画面等をご確認ください。
