Amazonインフルエンサーを活用したいけれど、「SNSで紹介されるだけで本当に売れるの?」「Amazonならではのメリットがよく分からない」と足踏みしていませんか。
実はAmazonのインフルエンサー施策には、他のSNS施策とは決定的に違う「2つの強み」があります。
一つは商品ページ内の動画枠に掲載されることによる「転換率(CVR)の向上」。
もう一つは、外部流入に対する「販売手数料の還元(ブランド紹介ボーナス)」です。
この記事では、単なる認知拡大にとどまらない、Amazonの仕組みをフル活用した「売るための」インフルエンサー選定と、具体的な依頼・連携フローを深掘りして解説します。
Amazon特有の「戦い方」を知る

Amazonインフルエンサー・プログラムに参加しているクリエイターは、自身のストアフロントを持つだけでなく、商品詳細ページの「ビデオ」枠に動画を掲載させる権限を持っています。
つまり、SNSからの流入だけでなく、「Amazon内で検索して商品ページに来た人」の背中を押す役割も果たせるのです。
まずはこの仕組みを前提に、目的を以下の2つから選びましょう。
目的別アプローチ:内部掲載 vs 外部流入
「商品ページのCVRを上げたい」なら、Amazon上に動画掲載権限を持つインフルエンサーに依頼し、商品ページ下部(関連動画枠)への掲載を狙います。
「新規客を連れてきたい」なら、InstagramやYouTubeからの流入を狙い、Amazon Attributionとブランド紹介ボーナスを組み合わせて利益率を確保します。
| 目的 | ターゲット | 活用ツール/制度 |
|---|---|---|
| 内部CVR向上 | 商品ページ訪問者 | Amazon Creator Connections (商品ページへの動画掲載) |
| 外部流入獲得 | SNSフォロワー | Amazon Attribution ブランド紹介ボーナス(売上額の平均10%還元) |
ブランド紹介ボーナス(BRB)の活用
外部のインフルエンサー施策を行う際、Amazon Attribution計測タグ付きのリンク経由で売れると、
売上額の平均10%が販売手数料から還元される仕組みがあります。
これにより、インフルエンサーへの報酬コストを実質的に相殺できる場合があります。
「施策費用の回収」まで計算に入れた設計が、Amazon活用のプロのやり方です。
「商品ページに載る」インフルエンサーの探し方

フォロワー数だけで選ぶと失敗します。
Amazon攻略において重要なのは、「Amazon内での掲載実績」と「公式ツール」の活用です。
Amazon Creator Connections(ACC)の利用
セラーセントラル内の「Amazon Creator Connections」を使えば、Amazon公式プログラムに参加しているクリエイターを直接検索し、招待を送れます。
ここでは「レビュー動画が得意」「ライブコマース実績あり」など、Amazon特化型の絞り込みが可能。
成果報酬型(アフィリエイト報酬の上乗せ)でのオファーもしやすいのが最大の特徴です。
競合ページからのリバースリサーチ
競合商品や、同ジャンルのベストセラー商品のページを開き、下部の「関連動画」を確認してください。
そこに動画を掲載しているインフルエンサーは、「Amazonの商品ページに動画を載せる力」を持っています。
彼らのSNSプロフィールから直接コンタクトを取り、サンプル提供やPR依頼を行うのも非常に有効な手段です。
「すでにAmazonで活躍している人」に頼むのが、再現性の高い近道です。
売れる動画の構成とディレクション

Amazon内の動画は、SNSのような「映え」や「面白さ」よりも、「購入の不安を取り除くこと」が求められます。
インフルエンサーへの指示出し(ディレクション)では、以下の要素を必須条件として伝えましょう。
「サイズ感」と「質感」の可視化
写真では伝わらない情報を補完します。
「手で持った時の大きさ」「素材の硬さ・柔らかさ」「動作音」など。
特にアパレルや家具、ガジェットでは、「他社製品との比較」や「悪い点も正直に言う」姿勢が、逆に信頼とCVRを高めます。
「ベタ褒めしなくて良いので、リアルな使用感を」と伝えると、質の高い動画が上がってきやすくなります。
Amazon Attributionリンクの発行
SNSで紹介してもらう場合は、必ずAmazon Attributionで発行した計測タグ付きリンクを渡します。
これにより「どのインフルエンサー経由で」「何個売れたか」が可視化され、報酬の妥当性を判断できます。
これがないと、ブランド紹介ボーナス(手数料還元)も受け取れないため、発行漏れは厳禁です。
運用と検証:資産として動画を残す

インフルエンサー施策を「一過性の祭り」で終わらせないためには、制作された動画(UGC)を自社の資産として使い倒す契約が重要です。
動画データの二次利用権
契約時には、動画データをAmazonの商品ページ(サブ画像枠やビデオ枠)や、スポンサーブランド動画広告に使用できる「二次利用権」を含めて交渉しましょう。
インフルエンサーが制作したクオリティの高い動画を広告に回すことで、クリック率(CTR)や広告の費用対効果(ROAS)が大幅に改善するケースが多くあります。
「投稿して終わり」ではなく「広告素材の納品」まで含めた施策と考えましょう。
効果測定と継続判断
Attributionの管理画面で「クリック数」「購入数」を確認し、ROASを算出します。
ただし、動画掲載によるCVR向上効果はAttributionでは測れないため、「ビジネスレポート」でセッション転換率の変化も併せて確認します。
良い結果が出たインフルエンサーとは、単発ではなくアンバサダー契約(長期契約)を結び、
新商品が出るたびに紹介してもらう関係を築くのが理想です。
まとめ
Amazonインフルエンサー活用は、単なるSNS拡散ではありません。
Creator ConnectionsでAmazon特化のクリエイターを探し、商品ページのビデオ枠への掲載を狙ってCVRを底上げする。
そして外部流入にはAttributionリンクを使い、手数料還元を受けながら利益を確保する。
さらに、制作された動画を広告素材として二次利用する。
この3段構えで設計することで、一時的な売上だけでなく、アカウントの地力を高める資産となります。
まずは「Creator Connections」の画面を開き、自社ジャンルのクリエイターを探すことから始めてみましょう。
<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazon Creator ConnectionsやBrand Referral Bonusの適用条件、仕様は変更される場合があります。最新情報は必ずセラーセントラルの公式ヘルプをご確認ください。
