Amazonの売上を伸ばしたいけれど、「広告費をかけるのが怖い」「まずは無料でできる対策から始めたい」と悩んでいませんか。
特に販売を始めたばかりの頃は、利益が出るか分からない状態で広告費を使うことに抵抗があるのは当然です。
この記事では、初心者の方でも実践しやすい「無料でできる販促施策(コンテンツ充実)」と、「無料クレジットを賢く使って売れるキーワードを見つける手順」を、現場レベルの具体例を交えて解説します。
まずは費用ゼロでできる改善から始めて、売れる土台を固めていきましょう。
Amazonの「スポンサー広告」自体は基本的にクリック課金制(有料)です。
本記事で扱う「無料」とは、主に「新規セラー向けの広告クレジット(期間限定の割引枠)」や「追加費用なしで使える標準機能(A+など)」を指します。
広告の前に!まずやるべき「無料」の集客・販促施策

広告にお金を払う前に、無料で使える機能を使い倒すのが鉄則です。
ページが魅力不足のまま広告を出しても、クリックされるだけで購入されず、無駄金になってしまうからです。
以下の機能は、ブランド登録(商標取得)をしていれば追加費用なしで利用できます。
1. A+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)
商品ページの下部に、画像やテキストでリッチな説明を追加できる機能です。
通常の説明文(テキストのみ)だけでは伝わらない商品の使用感やブランドのこだわりをアピールでき、購入率(CVR)の向上に直結します。
スマホでは商品説明文よりもA+コンテンツが先に表示されることがあり、視覚的な訴求力が段違いなため設定は必須です。
「他社製品との比較表」モジュールを使うと、自社の優位性が一目で伝わり、離脱を防ぐ効果が高いためおすすめです。
2. ブランドストア
Amazon内に自社の専用ホームページのようなページを作れる機能です。
商品一覧やブランドストーリーを掲載でき、「合わせ買い」や「ファン化」を促進します。
商品ページの商品名下にあるリンク(「〇〇のストアを表示」)からアクセスされます。
トップページに新商品やセール情報を配置することで回遊率を高められるほか、他社商品の広告が表示されないため、顧客を自社商品だけに集中させることができる隠れたメリットがあります。
3. Amazon Vine(先取りプログラム)
※条件付き無料
販売開始直後の商品にレビューを集めるための公式プログラムです。
通常は親ASINごとに手数料がかかりますが、ブランド登録済みの販売パートナーなら、製品あたり「2件まで」の登録であれば無料で利用できる枠が設けられています。
Amazonにおいて「レビュー0件」は致命的です。
広告を出す前に、まずはこの無料枠を使って最低限のレビューを確保することが、成功への最短ルートです。
「広告クレジット」を活用したお試し運用

新規出品者特典(New Seller Incentives)とは
Amazonで新規に出品を開始したセラーに対し、特定の条件(ブランド登録やFBA納品など)を達成すると数千円〜最大500万円相当(※条件による)の「スポンサー広告の割引クレジット」が付与されるプログラムです。
(※金額や条件は時期により変動します。必ずセラーセントラルのダッシュボードで最新情報を確認してください)
このクレジットは、クリック課金が発生した際に自動的に充当されます。
つまり、上限額に達するまでは実質無料(手出しゼロ)で広告運用のテストができるということです。
クレジットを使った「テスト走行」の具体的3ステップ
せっかくの無料枠を「ただ何となく」使って消費してしまうのはもったいないです。
この期間を「売れるキーワードを見つけるための実験期間」と割り切り、以下の手順でデータを集めましょう。
Step 1:オートターゲティングで開始する
まずはAmazonのAIに任せる「オート(自動)」でキャンペーンを作成します。
自分でキーワードを指定する必要がないため、初心者でもすぐに始められます。
1日の予算は500円〜1,000円程度、入札単価は推奨値より少し低めで設定し、Amazonが提案する「検索ワードのデータ」を集めることを目的とします。
Step 2:検索語句レポートを確認する
広告を回して1〜2週間後、「検索語句レポート」をダウンロードします。
ここには、お客様が「実際にAmazonの検索窓に入力した言葉」がずらりと並んでいます。
「こんな言葉で検索されていたのか!」という意外な発見があるはずです。
Step 3:「除外」と「マニュアル化」で精査する
レポートを見ながら、キーワードを2つに仕分けます。
全く関係ないワード(例:iPhone13のケース販売なのに「iPhone12 ケース」等)は「除外キーワード」に設定し、無駄なクリックを防ぎます。
逆に、売れた(CVした)ワードは「お宝キーワード」としてピックアップし、今度は「マニュアル(手動)」キャンペーンとして新たに設定します。予算を集中投下することで、売上を最大化できます。
成果が出ない時の見直しチェックリスト

無料施策やクレジット運用を試しても反応が薄い場合、以下のどこかでつまずいています。
「表示(インプレッション)→クリック(CTR)→購入(CVR)」の流れで原因を特定し、ボトルネックを解消しましょう。
1. 表示されない(インプレッション不足)
原因:検索キーワードの設定ミス、カテゴリ登録の間違い。
対策:商品タイトルや、商品登録画面の「検索キーワード」欄を見直します。
ビッグワード(例:「シャンプー」)だけでなく、具体的な悩みや用途(例:「シャンプー メンズ フケ用」)など、お客様が使いそうな言葉が網羅されているか確認してください。
2. クリックされない(CTR低下)
原因:メイン画像が魅力的でない、価格が相場より高い、レビュー評価が低い。
対策:Amazonにおいてメイン画像は命です。白背景で高画質なものにするのはもちろん、商品が大きく鮮明に写っているか(余白が多すぎないか)を確認します。
また、クーポンを設定して検索結果で「割引マーク(緑色の帯)」を目立たせるのも、クリック率アップに非常に有効です。
3. 売れない(CVR低下・直帰)
原因:説明不足、サブ画像が少ない、信頼感がない。
対策:サブ画像(2枚目以降)を充実させましょう。単なる商品写真だけでなく、使用シーン、サイズ感、スペック表、使い方の手順などを画像内に文字で入れ込みます(スマホユーザーは文字を読まず画像だけを見る傾向があります)。
また、A+コンテンツ内の「よくある質問(Q&A)」で、購入前の不安を先回りして解消するのも効果的です。
まとめ
「まずは無料でできる基礎」を固めることが、広告効果を最大化する近道です。
- まずは機能活用:A+コンテンツやブランドストアでページをリッチにし、購入率を高める。
- クレジットで実験:新規特典の無料枠を使ってオート広告を回し、売れるキーワードを探すテストをする。
- データで改善:クリック率や購入率のデータを見て、画像やタイトルを修正し続ける。
広告費を本格的にかけるのは、ページが整い「アクセスさえあれば売れる」という状態になってからでも遅くありません。
まずは今日できる無料の改善から、一つずつ着手していきましょう。
<ご注意>本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。新規出品者特典(New Seller Incentives)の内容や適用条件、Vineプログラムの料金体系は変更される場合があります。最新情報は必ずセラーセントラルの公式サイトやヘルプページをご確認ください。
