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トラブルを防ぐ!Amazon FBAで食品返品対応を安全に行うポイント

Amazon FBAで食品を扱っていると、返品が発生した際の対応に戸惑うことはありませんか?
食品は衛生管理や賞味期限のルールが非常に厳しく、対応を誤るとアカウントの健全性に関わるトラブルに発展しかねません。

Amazon FBAの仕様上、一度出荷された食品は原則として再販不可となりますが、それでも「なぜ返品されたのか」を検品し、適切に廃棄または処理することは、将来のロスを減らしブランドを守るために不可欠です。

この記事では、返品受領から原因特定のための検品、そして安全な廃棄フローまでを初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。基本を押さえて、リスクのない運用体制を整えましょう。

結論

返品食品の対応は、再販ではなく「安全な処理」と「原因究明」が目的です。

1) FBA規約の理解
2) 受領直後の隔離と記録
3) 外観・期限・状態の検品による原因特定
4) 法令に基づく適切な廃棄

この順序で進めることが、最大のリスクヘッジとなります。

準備 法令・規約・体制の整備

まずは「食品は再販できない」という前提を理解し、土台を整えます。
返品商品を安易に再納品しようとすると、衛生管理上の重大なリスクとなり、Amazonの規約違反にも該当します。食品衛生法などの国内法令とAmazonのポリシーを押さえ、現場での処理ルールを明確にしましょう。

Amazon規約と食品衛生法の確認

AmazonのFBAでは、要期限管理商品(食品など)は購入者都合の返品であっても、倉庫に戻った時点で「販売不可在庫」として計上されます。これは安全性を担保するための仕様です。

また、食品表示法食品衛生法により、一度消費者の手に渡った商品は管理状態が不明となるため、再販売は適切ではありません。「もったいない」と感じても、リスク回避のために廃棄または自己消費(社内ルールによる)を原則としましょう。

責任分界と社内ルールの明確化

判断の遅れはスペースの無駄と衛生リスクを招きます。
そのため、「誰が検品し、誰が廃棄を承認するか」を具体化しましょう。

検品の目的は再販ではなく、「配送破損か、品質不良か、顧客事由か」を特定することです。この原因区分を明確にする運用表を作成し、現場の見える位置に掲示すると判断のブレがなくなります。

設備・資材と委託先の整え方

返品品は良品在庫と混ざらないよう、専用の隔離棚や「廃棄待ち」コンテナで物理的に分けます。特に冷蔵・冷凍品は温度帯を守らないと腐敗や異臭の原因になるため注意が必要です。

衛生備品(手袋・マスク・消毒液)と記録用カメラを常備し、廃棄処理を外部委託する場合は、マニフェスト(管理票)の発行など適切な処理ができる業者を選定しておきましょう。

受領と隔離の初動対応

初動の正確さが、後の分析精度を高めます。
返送品が到着したら、まずは通常在庫と明確に区別し、識別ラベルを貼って管理します。作業手順が曖昧だと良品への汚染リスクがあるため、手袋着用や作業台の消毒を習慣化します。

受領時の確認とラベリング

注文番号、SKU、数量、賞味期限が返送依頼の内容と合うかを照合します。
セット品の場合は「何が戻ってきて、何が欠品しているか」を確認し、即座に写真を撮影します。受領直後に「検品中」「廃棄予定」といったステータスが分かるラベルを貼り、他の商品と混同しないよう管理番号を振るのがポイントです。

初期記録と写真の残し方

記録は、Amazonへの補填請求やメーカーへの改善要求を行うための重要な証拠です。
受領日、SKU、ロット番号、開封の有無、破損状況を記録します。写真は全体像→配送ラベル→商品の損傷箇所の順で鮮明に撮影しましょう。暗い写真やピンボケは証拠能力を失うため、明るい場所で撮影するルールを徹底します。

隔離保管と二次汚染対策

隔離は「運ぶ→拭く→収納」の手順で行います。
液漏れや異臭があるものは、他の商品や倉庫への被害を防ぐため、厚手の二重袋で密閉します。検品までの滞留時間は極力短くし、作業後は必ず器具を消毒することで、倉庫内の衛生環境を維持します。

検品と原因特定のチェックリスト

再販は行いませんが、「なぜ返品されたのか」を知ることは利益改善の第一歩です。
見て・触れて・嗅いで状態を確認し、以下の観点で分類します。

外観と包装の確認(配送事故の判定)

外装のつぶれ、濡れ、著しい汚れがないかを確認します。
もしAmazon FBAからの配送箱自体が大きく破損している場合、配送中の破損(Amazon責任)の可能性があります。この場合、画像を残してテクニカルサポートへ補填の相談を行う材料になります。

表示・内容物の確認(品質問題の判定)

商品の未開封・開封に関わらず、中身に異常がないかを見ます。
異物混入、カビ、変色、規定量不足などの不具合が見つかれば、メーカー責任または製造ロットの不具合が疑われます。同じロットの商品を全数検査する必要があるかどうかの重要な判断材料となります。

開封状態・期限の確認(顧客事由の判定)

商品に問題がなく、単に「味が合わない」「間違えて注文した」といった理由で開封されている場合は、顧客都合による返品です。
この場合は再販不可・補填対象外となるため、速やかに廃棄フローへ回し、保管スペースを空けることが最善策です。

判定基準と廃棄処理の流れ

検品が終わったら、結果に基づいて処理を分岐させます。
迷わず処理できるよう、以下のような基準を設けておきましょう。

検品結果ごとの対応アクション

検品結果 想定原因 対応アクション
外箱破損・中身破損 配送事故 写真を保存し、Amazonへ補填可否を問い合わせ→その後廃棄
品質不良・異物・腐敗 製造不良 メーカーへ報告、同一ロットの在庫確認→廃棄
開封済み・異常なし 顧客都合 データ(返品理由)を記録して廃棄
未開封・賞味期限切れ 在庫管理不備 廃棄(FBA納品期限の見直しを行う)

廃棄手順と委託の確認

廃棄と決まったら、SKU・数量・理由を記した廃棄ラベルを貼ります。
液体や粉末は漏れないよう密封し、事業系廃棄物として地域のルールに従って処理します。処理業者に委託する場合は、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の発行を受け、確実に廃棄された証跡を残すことが、ブランドの信頼を守ることにつながります。

コストの見通しと最適化

返品・廃棄にかかるコスト(返送手数料、廃棄委託費、原価ロス)は月次で集計しましょう。
特定の商品の返品率が高い場合は、パッケージ(梱包)の強度を上げる、商品ページの説明を詳しくして「イメージ違い」を減らすなど、元を断つ改善を行うことで、ムダなコストを削減できます。

まとめ

食品の返品対応は「再販」ではなく「安全管理」と「改善」がゴールです。
FBAの仕様上、返品食品は販売不可となるため、受領後は速やかに隔離・記録し、原因を特定するための検品を行います。配送事故なら補填申請、品質問題ならメーカーフィードバック、顧客都合ならページ改善へと繋げます。同じ基準で淡々と処理し、記録を残し続けることが、結果としてアカウントの健全性と利益を守ります。

まずは今日から、「返品理由の記録」と「廃棄エリアの確保」を始めましょう。
戻ってきた理由を知ることで、次の商品開発やページ改善の大きな武器になります。

<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。

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