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通関や配送もお任せ!AmazonのFBA海外配送プログラムの仕組みと設定方法を解説

「日本のAmazonに出品している商品を、海外のお客様にも販売してみたい」とお考えではありませんか?
そんな方におすすめなのが、日本のFBA倉庫にある在庫をそのまま海外へ販売できる「FBA海外配送プログラム」です。
この記事では、Amazon FBAを利用した海外配送の方法や設定手順を知りたい出品者様に向けて、世界67以上の国や地域へ販路を広げられる公式プログラムの仕組みを分かりやすく解説します。
追加の登録手数料などは一切かからないため、手軽に越境ECをスタートできるのが大きな魅力です。

FBA海外配送プログラムの仕組みとメリット

SNSで獲得し、早期解約を防ぐ運用

プログラムの概要と基本仕様

FBA海外配送プログラムとは、海外の購入者がAmazon.co.jp上で対象商品を購入できるサービスのことです。
既存の出品情報をそのまま使用できるため、新しく海外用のページを作る手間や、追加の登録手数料は一切発生しません。
FBAの設定から「FBA海外配送設定」を開き、「FBA海外配送を有効にする」を選択(無効にする場合は、「無効」を選択)するだけで設定が完了します。

配送・通関手続きのAmazon代行

海外への配送料や輸入税、関税などはすべて購入者が負担する仕組みのため、出品者側で予期せぬコストを負担するリスクはないと言えるでしょう。
さらに、越境ECでハードルになりがちな通関書類(コマーシャルインボイスなど)の作成や署名も、Amazonが代行する権限を持っています。
特別な物流手配や、海外配送業者との個別契約は不要で、国内販売と全く同じ感覚で海外へ販売できるのは大きな魅力です。

消費税の輸出免税と税務対応

日本国外への配送には消費税法の「輸出免税規定」が適用されるため、商品代金に消費税はかかりません。
輸出免税の適用を受けるための「消費税輸出免税不適用連絡一覧表」は、FBA在庫出荷レポートを基に自動作成されるため、面倒な経理処理もスムーズに進みます。
なお、現在Amazonでは個別の「輸出許可通知書」の発行は行っていません。消費税の還付手続きには、自動作成される前述の一覧表を代替書類としてご活用ください。

プログラムの設定と除外管理の手順

対応策の時系列ガイド(短期・中期・中長期)

セラーセントラルでの有効化・無効化

プログラムの利用状況は、出品者の販売戦略に合わせていつでも柔軟に変更・管理できます。
セラーセントラルの「設定」>「FBAの設定」>「FBA海外配送の設定」から、プログラム全体の有効・無効をワンクリックで切り替えることが可能です。

特定の国を配送対象から外す方法

商標権の都合や代理店契約の兼ね合いで、特定の国では商品を販売したくないケースもあるでしょう。
その場合は、「FBAの設定」内の「配送制限」メニューから、除外したい国を個別に編集して保存するだけで、該当国からの購入を簡単にブロックできる仕様になっています。

個別の商品(ASIN)を除外する方法

現地の法律で規制されている成分が含まれる商品など、特定のASINだけを海外配送から外すことも可能です。
「商品を除外する」メニューから「FBA海外配送除外ファイル」をダウンロードし、除外したいASINを記入してアップロードを行いましょう。
最大100万点まで一括で除外設定できるため、SKU数が多いセラーでも効率的に管理できるはずです。

対象商品の確認と知っておくべき制限事項

SNSとマイクロインフルの低コスト検証

海外配送可能在庫レポートの活用

FBAに納品しているすべての商品が海外へ配送できるわけではなく、法令や物流上の理由により制限が設けられています。
自社の商品が海外配送の対象かどうかは、「海外配送可能在庫レポート」から確認してください。
Amazonでは、各ASINが最新の配送要件を満たしているかをシステムで定期的に審査・更新しています。

輸出入や輸送に関する主な配送制限

出品者は、商品が合法的に輸出可能で、配送先の法令を遵守しているか事前に確認する義務があります。以下の制限には十分に注意してください。

  • 輸出規制の対象:武器や兵器転用可能品、植物・種子、動物・畜産品、ワシントン条約該当品など。
  • 輸入制限の対象:アルコール、食品、医薬品、サプリ、アダルト商品、一部ベビー用品や暗号電子機器など。
  • 輸送制限の対象:重量物(マットレス等)、危険物、大型リチウムイオン電池、使用済み油など。

Amazonビジネスおよびマルチチャネルの非対応

Amazonビジネスを通じて購入された商品の配送先は、日本国内に限定されます。海外企業向けのB2B販売には対応していません。
また、自社ECサイトなどの注文をFBA倉庫から発送する「マルチチャネルサービス」においても対象外となる点に気をつけましょう。

海外からの注文管理と返品対応ルール

計測と改善の回し方

FBA在庫出荷レポートでの売上確認

海外からの注文状況や売上実績を分析したい場合は、「FBA在庫出荷レポート」を開いてみてください。
ここで配送先の国でフィルターをかければ、どの国でどの商品が売れているかを簡単に見える化できます。
SP-API(Selling Partner API)を利用してシステム連携している場合は、「GET_AMAZON_FULFILLED_SHIPMENTS_DATA_GENERAL」などの最新のレポートタイプを利用してデータを取得しましょう。

返品発生時の基本ポリシーと在庫戻り

越境ECで不安になりがちな返品対応ですが、海外からの返品も基本的には「日本のAmazon返品ポリシー」に基づいて一律で判断される仕組みです。
商品が販売可能な綺麗な状態で返品された場合は、そのまま日本のFBA在庫に戻り再販されます。
販売不可の状態で、かつAmazon側に責任がある破損などの場合は、通常のFBA同様に返金の対象となるでしょう。

返品配送料の負担区分について

返品にかかる国際配送料について、出品者が個別に負担したり海外送金を手配したりする手間はありません。
商品に不具合がない購入者都合の返品であれば、配送料は購入者の負担となります。
商品に初期不良などの不具合がある場合は、購入者が一時的に配送料を負担し、後日Amazonから購入者へ直接返金されるシステムになっていますので安心してください。

まとめ

「FBA海外配送プログラム」は、追加コストや複雑な貿易実務の手間をかけずに、世界中のお客様へ販売できる画期的な仕組みです。
通関手続きや多言語サポート、返品時の国際配送料トラブルといった越境EC特有のハードルは、Amazonがすべてクリアしてくれるでしょう。

まずはご自身のセラーセントラルで設定が「有効」になっているかを確認し、「海外配送可能在庫レポート」で対象商品をチェックしてみてください。
販売できない国や商品がある場合は事前の除外設定を忘れずに行い、手軽に始められる海外展開のチャンスをぜひ掴んでください。

<ご注意>
本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。
Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。
最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。

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