Amazonでの返金対応に頭を悩ませていませんか。返金は単にお金が戻るだけでなく、売上や粗利の数字を変え、会計処理の流れにも影響を与えます。
この記事では、返金が売上や粗利にどう反映されるかの考え方から、日々の会計で押さえておきたい実務ポイントまで解説します。一緒に正しい処理方法を身につけて、帳簿と経営判断を整えていきましょう。
まずは「数字のズレ」を見つける

「どこが合わないのか」を可視化すると解決が早まります。よく起きる食い違いを洗い出し、確認の順序を決めましょう。
売上と入金が合わない理由
売上は「注文が入った日」に記録されますが、銀行への入金は「2週間に1回の締め日」でまとめて行われます。さらに、その入金額からは手数料や返金分がすでに引かれています。
そのため、月末や連休前後にはどうしてもズレが生じます。
確認ポイント:3つの数字を見比べる
| 確認対象 | 見るべき数字 | ズレる理由 |
|---|---|---|
| 売上集計 | 注文日ベースの売上合計 | まだ返金が反映されていないかも |
| 返金明細 | 返金処理日と金額 | 次の支払い期間にズレ込むことがある |
| 銀行入金 | 実際に振り込まれた金額 | 手数料や返金が引かれている |
まずは同じ期間でこれら3つを並べて、どこに差があるかを見つけましょう。
よくあるズレの原因
数字が合わない原因の多くは以下の3つです。
- 部分返金:全額ではなく一部だけ返金した場合、別行で計上されることがあります。
- Amazonによる補填:商品の紛失などでAmazonから補償金が支払われた場合。
- タイミングのズレ:手数料の調整などが後から反映される場合。
「売上」「値引き・戻し」「手数料」「補てん」を分けて見ると、原因が見つかりやすくなります。
情報を整理するコツ
Amazonには決済レポートや「返品レポート」など、多数のレポートがあります。
これらをバラバラに見るのではなく、「返金(お客様へ)」「戻入(在庫へ)」「廃棄(在庫に戻らず)」「補てん(Amazonからの支払い)」の4つに分けて一枚にまとめると、全体像がパッと分かるようになります。
会計処理の基本ルール

売上はどう修正する?
返金が確定したら、その発生時点で売上を減らします。
基本フロー
- 返金通知が来たら、売上をマイナス処理する
- 全額返金か一部返金か確認する
- 送料や税金も同じ割合で戻す
在庫と原価はどうする?
戻ってきた商品が「売れる状態」か「ゴミ」かで処理が変わります。
| 商品の状態 | 在庫の処理 | 原価の処理 |
|---|---|---|
| 再販できる | 在庫に戻す | 仕入原価を戻す |
| 壊れている | 廃棄する | 損失として計上 |
Amazonの倉庫で紛失・破損して補償された場合は、売上ではなく「補てん(雑収入)」として処理するのが一般的です。
実務の手順と返品を減らすコツ

毎月の作業フロー
毎日の確認から月末の締めまで、同じ手順で回すとミスが減ります。
おすすめのフロー
- 毎日:新しい返金・返品がないかチェックし、注文番号と紐付ける
- 毎週:返金合計額とAmazonのレポートを照らし合わせる
- 毎月:月をまたぐ返金を整理し、売上・手数料・補てんを集計して会計ソフトに入力
返品を減らすには?
返品理由を分析し、多いものから対策します。
- 「イメージと違う」:写真やサイズ表記を詳しくする
- 「壊れていた」:検品や梱包を強化する
- 「届かない」:配送方法を見直す
まとめ
Amazonの返金は売上・粗利・入金すべてに影響します。
ズレの原因は「タイミング」と「中身の混在」です。
公式レポートを「注文・返金・手数料・補填・在庫」に分け、会計では「売上のマイナス」「在庫の戻し」「雑収入」として整理すれば、数字は必ず合います。
迷ったら、「いつ起きたか」「何のお金か」「どの箱(勘定科目)に入れるか」の3点を確認してください。
一つずつ処理すれば、帳簿もスッキリ整います。
<ご注意>本記事は執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドラインは予告なく変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトやセラーセントラルでご確認ください。
