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利益を残す!Amazon売上改善ダッシュボードの作り方と見るべき3つの指標

Amazonでショップ運営をしていると、「なぜか利益が残らない」「昨日は売れたのに、今日は売れない」という壁にぶつかることがあります。
この悩みの原因の9割は、「店舗の課題(数字)を正しく把握できていないこと」にあります。

セラーセントラルのトップ画面にある「本日の売上」だけを見て一喜一憂していませんか?
売上をコントロールし、確実に右肩上がりにするためには、店舗の羅針盤となる「売上改善ダッシュボード」の構築が不可欠です。

ダッシュボードと言っても、高価なツールは必須ではありません。
重要なのは「どの数字を並べ、どう判断するか」という設計図です。
この記事では、月商を次のステージへ引き上げるためのダッシュボードの作り方から、データ分析ルーティン、そして数字が悪化した際の具体的な対処法までを、網羅的に解説します。

なぜ「ダッシュボード」が必要なのか?

ダッシュボードの必要性

Amazonのデータは、セラーセントラルのあちこちに散らばっています。
「ビジネスレポート」でアクセス数を見て、「広告コンソール」で広告費を見て、「在庫管理画面」で在庫数を見て……と画面を行き来している間に、時間が過ぎてしまいます。

「点」ではなく「線」で見る

最大のメリットは、データを「時系列(線)」で見られることです。
「今日売れた」という事実だけでは対策が打てませんが、「先週に比べてアクセス数は変わらないのに、転換率だけが急落している」という変化が見えれば、「競合が値下げしたかも?」「悪いレビューがついた?」といった仮説が立ち、即座に行動できます。
この「変化への気づき」を自動化するのがダッシュボードの役割です。

ダッシュボードに組み込むべき「3つの必須指標」

実務向けデータモデルと結合手法

ダッシュボードには、この3要素を分解した以下の指標を必ず配置してください。

① 集客の軸:セッション数(Sessions)

「何人のお客様が来店したか」を示す最も基礎的な数字です。
PV(ページビュー)よりも、ユニーク訪問者数であるセッションを重視します。
【チェックポイント】
前週比で減っていないか確認しましょう。減っているなら「検索順位の低下」「広告露出の減少」が原因です。

② 接客の軸:ユニットセッション率(CVR)

「来店した人の何%が購入したか」です。
商品ジャンルによりますが、一般的に5%〜10%が目安ラインです。
【チェックポイント】
ここが急落したら危険信号。悪いレビューの着弾、競合のタイムセール、在庫切れによる納期遅延表示などを疑います。
ここが低い状態で広告をかけても予算をドブに捨てるだけです。

③ 利益の軸:TACOS(対売上広告費比率)

多くの人が「ACoS(広告売上に対する広告費)」を見ますが、経営視点では「TACOS(ショップ全体の売上に対する広告費)」を見るべきです。
自然検索(オーガニック)での売上も含めて、店舗全体で利益が出ているかを判断するためです。
【目安】
TACOSが15%〜20%を超えている場合、利益が出ていない可能性が高いです。

Excel/スプレッドシートでの自作手順

スプレッドシートでの管理例

ツールにお金をかけたくない場合、まずはGoogleスプレッドシートやExcelで「定点観測表」を作りましょう。
作成は以下の3ステップで完了します。

まず、縦軸に「日付」、横軸に「ASIN」と「指標(セッション・CVR・売上個数)」を並べた表を用意します。
次に、セラーセントラルのビジネスレポート(親商品別詳細ページ 売上・トラフィック)からデータをダウンロードし、表に貼り付けます。
最後に、条件付き書式を設定し、「前日の数値より下がっていたらセルを赤くする」ルールを入れます。
これにより、パッと見ただけで「どの商品の調子が悪いか」が瞬時に分かるようになります。

メリット:無料。自社の見たい項目だけ自由にカスタマイズできる。
デメリット:毎日手動で入力する手間(10〜15分)がかかる。入力が面倒で三日坊主になりやすい。

自動化へのステップアップ(BIツールの活用)

スマホで安全に確認する時系列チェック手順

商品数が10品を超えてくると、手動管理は限界を迎えます。
その場合は、Amazon公式APIと連携した外部のダッシュボードツール(BIツール)の導入を検討します。

Ubun BASE / Seller Sprite / Perpetua などが代表的です。
これらは自動でAmazonからデータを取得し、グラフ化してくれるだけでなく、「真の粗利益(手数料や原価を引いた利益)」をリアルタイムで出せるのが最大の強みです。
手動管理では見落としがちな「返品による損失」や「クーポンコスト」も含めた正確な収支が見えます。

ダッシュボードを使った「トラブルシューティング集」

異常値への対応フロー

数字が悪化した時の「即効アクション」を予め決めておきましょう。

ケースA:セッション数が急落した

原因:検索順位のダウン、または広告予算切れ。
対策:広告のインプレッションシェアを確認し、入札額を上げる。メイン画像が「白抜き」など規約違反で検索除外されていないか確認する。クーポンを発行し、一時的にクリック率を高めて順位を戻す。

ケースB:CVR(転換率)が下がった

原因:競合の安売り、悪いレビューの表示、在庫切れによる納期遅延。
対策:商品ページを確認し、直近に★1レビューがついていないか見る(ついていたらトップレビューから下げる施策が必要)。競合の価格をチェックし、一時的に価格を合わせるか、ポイントを付与する。商品紹介コンテンツ(A+)の画像を見直し、スマホでの視認性を高める。

ケースC:売上はあるが利益が減った

原因:広告費のかけすぎ(TACOS悪化)、返品率の上昇。
対策:広告レポートで「クリックされているが購入されないキーワード」を除外設定(マイナス検索)する。返品理由レポートを確認し、商品の不具合や梱包の問題がないか改善する。

まとめ

「売上改善ダッシュボード」とは、店舗運営における健康診断表です。
毎日見ることで、大病(売上の大暴落)になる前に、小さな不調(セッションやCVRの微減)に気づき、治療することができます。

まずは「セッション」「CVR」「粗利益」の3つを可視化し、スプレッドシートやツールを使って「前日比・前週比」の変化をチェックする習慣をつけましょう。
そして数字が落ちたら、感情で判断せず「ロジック(原因特定→対策)」で即対応する。
このサイクルを回せるようになれば、あなたのAmazonビジネスは「運任せ」から「盤石な経営」へと進化します。
まずは今日、セラーセントラルから昨日のデータをダウンロードすることから始めてみましょう。

<ご注意>本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様や各ツールの機能は予告なく変更される場合があります。最新情報は必ず公式サイトやセラーセントラル等をご確認ください。

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