InstagramやTikTokで商品はバズったのに、「Amazonのリンクを開いた瞬間に離脱されてしまい、購入されなかった」という経験はありませんか。
SNSでの「映え」と、Amazonでの「買いやすさ」には大きなギャップがあり、この「世界観のズレ」こそが、SNS流入が売上につながらない最大の原因です。
この記事では、「SNSの熱量をそのままAmazonのカートまで運ぶための画像・動画制作の鉄則」を解説します。
Amazonの細かいルールを守りつつ、SNSユーザーに「これこれ、これが欲しかった!」と思わせるクリエイティブの正解を見つけましょう。
なぜ「SNS映え」だけではAmazonで売れないのか

SNSとAmazonでは、ユーザーが求めている情報の質が異なります。
ここを理解せずに、SNS用の素材をそのままAmazonに貼っても成果は出ません。
「気持ち」から「納得」へつなぐ
SNSユーザーは「憧れ・共感・雰囲気(映え)」で興味を持ちますが、いざAmazonに来るとマインドが「スペック・価格・信頼性(納得)」に切り替わります。
Amazonの商品ページに必要なのは、SNSのキラキラ感を持続させつつ、「で、仕様はどうなの?」「すぐ届くの?」という現実的な疑問に即答する構成です。
Amazonのルールという「白背景」の壁
最も大きなハードルはメイン画像のルールです。
SNSで反応が良い「小物が写り込んだオシャレな写真」は、Amazonの検索結果(メイン画像)ではルール違反となるケースがほとんどです。
そのため、「メイン画像はAmazonのルール(白背景・高解像度)」で信頼を勝ち取り、「サブ画像でSNSの世界観(映え)」を再現する、という役割分担が制作の鍵になります。
SNSユーザーを逃がさない「制作の4つのポイント」

では、具体的にどのような画像を制作すればよいのでしょうか。
SNS流入を意識したAmazon画像制作の必須テクニックを紹介します。
1. 「トンマナ(色味・空気感)」を完全一致させる
SNS投稿が「暖色系・自然光・リラックス」な雰囲気なのに、Amazonページが「蛍光灯・硬い影・事務的」だと、ユーザーは「違う店に来たかも」と無意識に警戒します。
Amazonのサブ画像(2枚目以降)とA+コンテンツは、SNS投稿と同じフィルター、同じ照明条件で撮影・編集してください。
- 制作のコツ:SNS用の撮影とAmazon用の撮影を別日にせず、同じセット・ライティングで同時に撮り下ろすことで、世界観のズレを防げます。
2. 「スマホ縦スクロール」を意識した情報の置き方
SNSからの流入ユーザーはほぼ100%スマートフォンです。
PCでの見栄えよりも、「スマホで見た時に文字が読めるか」「直感的に画像だけで意味がわかるか」を重視してください。
オシャレさを優先して文字を小さくするのはNGです。
「映え」写真の上に、可読性の高いゴシック体で「メリット」を大きく配置する、「雑誌の表紙」のようなデザインがAmazonでの正解です。
特に「画像の左側」はスマホのスワイプ時に指で隠れにくいため、重要な訴求ポイントは左側に寄せると見やすくなります。
3. あえての「UGC風(素人投稿風)」を取り入れる
プロが撮った完璧すぎる写真は、SNSユーザーにとって「広告臭」を感じさせ、警戒されることがあります。
そこで有効なのが、あえてスマホで撮影したような「UGC風(一般ユーザーの投稿風)」画像をサブ画像に混ぜることです。
「洗面所に置いた時のリアルなサイズ感」や「手で持った時の自然なシワ感」など、作り込みすぎない写真が「自分も使っている姿」を想像させ、購入のハードルを下げます。
4. 縦型動画(リール)をAmazonにも載せる
SNSでリール動画(ショート動画)を見て流入したユーザーには、Amazon上でも動画を見せるのが最も効果的です。
現在、Amazonの商品ページには「ビデオ」枠があり、スマホでは非常に目立つ位置に表示されます。
SNSでバズった動画をそのまま流用するのではなく、「最後にAmazonの商品詳細を見せるカット」を追加編集して掲載しましょう。
動きのあるコンテンツは、静止画よりも圧倒的に「使用感」や「サイズ感」が伝わり、購入率(CVR)を押し上げます。
効率的な撮影・制作フローの組み立て方

SNS用とAmazon用、それぞれ別に制作するとコストが倍増します。
賢く制作するためのフローは以下の通りです。
「中央配置」で使い回せる素材を撮る
撮影時は常に「9:16(縦長)」の画角を意識しつつ、重要な被写体を「中央の1:1(正方形)」エリアに収めて撮影します。
- SNS(ストーリーズ・リール):9:16のまま使用。動画の世界に入り込める。
- SNS(フィード):4:5にトリミング。一覧での見栄えを整える。
- Amazon(商品画像):中央を1:1でトリミングして使用。白背景合成もしやすい。
こうすることで、一度の撮影で全媒体に対応できる「無駄のない」素材確保が可能になります。
A+コンテンツ(商品紹介コンテンツ)をLPとして使う
画像ギャラリー(サブ画像)だけでなく、ページ下部の「A+コンテンツ」もSNS流入対策の要です。
ここにはテキスト制限が少ないため、SNSで語りきれなかった「ブランドストーリー」や「開発秘話」を、大きな画像と共に掲載できます。
SNSで興味を持ち、AmazonのA+でファンになるという流れを作ることが、長期的なブランディングにつながります。
まとめ
「SNS映え」と「Amazonでの売れやすさ」は対立するものではなく、役割分担させるものです。
入口(SNS)では感情を動かし、着地点(Amazon)ではその感情を冷まさないまま、信頼情報で背中を押す。
制作時には以下の3点を意識しましょう。
- 世界観の統一:SNSとAmazonで色味や光のトーンを揃える。
- 役割の明確化:メイン画像は「ルールを守る」、サブ画像は「SNSの延長+UGC風」。
- 動画の活用:縦型動画をAmazonにも載せ、リッチな体験を提供する。
この「接続」がスムーズにいけば、SNSの拡散力はそのままAmazonの売上ランキング上昇という成果に変わります。
ぜひ、Amazonページを「ただのカタログ」から「ブランド体験の場」へと進化させてみてください。
<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。
