Amazonスポンサーブランド広告を出しているけれど、「表示は増えているのにクリックや購入につながらない」「ブランド認知は広がっているけれど費用対効果が悪い」と感じていませんか。
スポンサーブランド広告は、画像や動画(クリエイティブ)、誰に見せるか(ターゲティング)、いくら払うか(入札)、リンク先のページ(ランディングページ)など、いくつかの要素がうまく噛み合って初めて効果が出ます。
この記事では、初心者にも分かりやすい基本の考え方から、「動画」や「カスタム画像」を使ったクリック率改善テクニック、そして新規顧客を増やすための指標までを丁寧に解説します。設定を見直すヒントをつかんで、無駄を減らしながらブランドの成果を伸ばしていきましょう。
どこでつまずいている?まずは現状を見える化

まずは「どこでつまずいているか」を数字で確認します。スポンサーブランド広告ならではの「新しいお客様を連れてくる力」もあわせて評価することが重要です。
必須チェック項目:見るべき4つの数字
現状を把握するために、以下の4つの数字を共通言語にします。特に4つ目の「新規顧客」は、ブランド広告の価値を測る上で欠かせません。
- クリック率(CTR)
広告が表示されたうち、クリックされた割合。
→ ここが低いと「魅力がない(スルーされている)」 - 購入率(CVR)
クリックされたうち、購入された割合。
→ ここが低いと「ページを見てガッカリされた(期待外れ)」 - 広告費用対効果(ROAS)
広告費に対してどれだけ売上があったか。
→ ここが低いと「赤字のリスクがある」 - ブランド新規顧客(New-to-Brand)
過去1年間に購入履歴がないお客様からの売上。
→ ここが高いと「ブランドのファンを新しく増やせている」
症状別チェックリスト
数字の傾向から、改善すべきポイントを絞り込みましょう。
| 分析ポイント | 症状 | 考えられる原因と対策 |
|---|---|---|
| 表示 → クリック | 表示は多いが、CTRが低い | 広告の画像や動画が魅力的でない。または「カスタム画像」を使っていない。 |
| クリック → 購入 | CTRは良いが、CVRが低い | リンク先のストアで商品が探しにくい、または在庫切れ・価格が高い。 |
| 費用対効果 | ROASが低い | 入札額が高すぎる、またはリピーターばかりに配信されている(新規獲得が弱い)。 |
| ブランド成長 | 新規顧客率が低い | 知っている人(ブランド名検索)にばかり広告が出ている。「一般的な言葉」への配信を強化が必要。 |
原因の追求とフォーマット別の対策

数字が悪い原因は、多くの場合「広告の見た目(クリエイティブ)」「リンク先(導線)」「ターゲット」のズレにあります。特にスポンサーブランド広告は「見せ方」の工夫が成果を大きく左右します。
原因1:広告の見た目(クリエイティブ)がズレている
クリック率が低い場合、お客様の目を引けていません。広告の形式(フォーマット)に合わせて以下の点を見直しましょう。
商品コレクション(画像広告)の場合
商品単体の画像だけを並べていませんか?
「カスタム画像(ライフスタイル画像)」を設定し、実際に商品を使っているシーンやブランドの世界観を伝えると、商品画像だけの場合よりもクリック率が高まる傾向にあります。
動画広告(Sponsored Brands Video)の場合
テレビCMのように長く作っていませんか?
Amazonの動画広告は「音声なし」で見られることが多いため、テロップ(文字)でメリットを伝えましょう。また、「最初の3秒」で商品と解決策を提示しないと、すぐにスクロールされてしまいます。
原因2:リンク先(ランディング)で迷わせている
クリックはあるのに買われないときは、リンク先に問題があります。スポンサーブランド広告はリンク先を選べるのが特徴ですが、それが落とし穴にもなります。
- ストアページへの誘導
トップページに飛ばしていませんか? 広告で「夏物セール」と訴求したなら、ストア内の「夏物特集タブ」に直接リンクさせましょう。クリックから3回以内で商品にたどり着ける設計が理想です。 - 商品詳細ページへの誘導
特定の商品を売りたい場合は有効ですが、在庫切れやレビュー悪化の影響を直接受けます。
原因3:ターゲットとキーワードの役割分担ミス
「誰に」見せるかで成果は変わります。キーワードを3つの役割に分けて管理しましょう。
- 自社ブランド名(守り)
指名検索。ROASは高くなりますが、新規獲得は少なめです。 - 一般的な言葉(攻め)
「スニーカー」「化粧水」など。ここを強化すると「新規顧客(New-to-Brand)」が増えます。 - ライバル名(奪う)
競合のブランド名。比較検討している層にアピールします。
「新規顧客を増やしたい」なら一般的な言葉や動画広告を強化し、「利益を確保したい」なら自社ブランド名を堅実に守るなど、目的に応じて予算を配分します。
今日からできる!改善の実行手順

ステップ1:クリエイティブのA/Bテストを行う
まずは「見た目」を磨きます。見出し文やカスタム画像を2パターン用意し、どちらがクリックされるかをテストしましょう。「機能性をアピールした画像」vs「おしゃれな雰囲気の画像」など、違いをはっきりさせるとお客様の好みが分かります。
ステップ2:リンク先の「ストア」を整える
広告の受け皿となる「ストアページ」を見直します。スマホで見たときに、ファーストビュー(最初の画面)で何のブランドか分かりますか? 「おすすめ商品」や「売れ筋」を上部に配置し、迷わせない工夫をしましょう。
ステップ3:週に一度のメンテナンス
入札額やキーワードは生き物です。週に一度は以下のサイクルを回しましょう。
- ROASが悪すぎるキーワードは入札を下げるか停止する。
- 「新規顧客」が多く取れているキーワードがあれば、入札を少し強めてみる。
- 在庫切れ商品の広告が出ていないか確認する。
まとめ
スポンサーブランド広告で成果を出すには、CTRとCVRだけでなく、「新規顧客」の指標も見てブランドの成長を測ることが大切です。
CTRが低いなら「カスタム画像」や「動画の冒頭3秒」を見直し、CVRが低いなら「ストアページの探しやすさ」を改善します。いきなり全てを変えず、一つずつテストして検証すれば、無駄なコストを抑えながらファンを増やすことができます。まずは「カスタム画像」の設定から、最初の一歩を踏み出してみましょう。
<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。Amazonの仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず公式サイトやAmazonセラーセントラル等をご確認ください。
