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検索で見つからない悩みを解決!バックエンドキーワードの正しい使い方と表記揺れ対策

サイトを作ったのに「検索に出てこない」「アクセスがあるのに流入が安定しない」と感じていませんか。
ページの見た目だけでなく、検索エンジンに正しく認識してもらうための「インデックス状況」と、その先にバックエンド設定大きな違いを生みます
この記事では、まずお金をかけずにできるインデックス確認のやり方からスタートし、無理なく取り組めるバックエンド設定までを順を追って解説します
手元でできる改善を積み重ねて、検索での見つかりやすさとサイトの安定性を高めていきましょう。

現状の把握

数字と見え方を同時に確認し、原因の当たりをつけましょう。アクセス解析で自然検索・広告・SNS・参照(外部サイト)などに分け、どの経路が多いかを見てください。自然検索の割合が極端に低ければ、検索からの見つけやすさに問題がある可能性が高いです。逆に広告経由が多すぎる場合は、広告を止めたときに流入が急落するリスクがあります。

自然な流入や反応と広告依存のチェックポイント

自然検索の「基本の3点」は、表示回数(検索結果に表示された回数)、平均の並び位置(検索結果での掲載順位)、クリック率(CTR)(表示に対してクリックされた割合)です。表示回数が少ないなら、検索エンジンに十分認識されていないか、該当キーワードでの関連性が低い可能性があります。表示はあるのにCTRが低いときは、タイトルや説明文の見せ方を見直します。並び位置が低ければ、言葉の選び方やページ内容が期待に沿っているかを点検しましょう。

ブランド名偏りも見落としがちです。アクセスの多くがブランド名やサイト名で来ている場合、新規顧客には届いていないことが多いです。商品名や用途、問題解決の言葉で検索されたときにどれだけ表示されているかをチェックしてください。冒頭の数行で期待に応える構成かどうかも、合わせて確認しましょう。

さらに触覚的に感じるイメージもチェックします。開いてすぐに離脱していないか、特定のページに流入が偏っていないかを見ます。検索から来た人が求める情報と実際の内容が合っているか、タイトルの冒頭数行や最初の段落で期待に応えられているかを点検することが大切です。ユーザーは画面に触れてからの1〜3秒で判断することが多いため、冒頭の書き方は特に重要です。

バックエンド検索語の基本

検索エンジンがサイトを評価する際、すべての情報が同等に扱われるわけではありません。モバイルファーストインデックスが適用されているため、モバイル版のコンテンツが評価の基準になります。モバイル表示で重要な情報が欠落していないかを必ず確認し、PCと差分が出ない設計を心がけましょう。

フィールドの制限と検索インデックスの動作

テキストの配置場所は重要です。優先度が高いのはページタイトル(title要素)、見出し(特にH1/H2)、本文の最初の段落、そしてメタディスクリプション(順位には直接影響しないがCTRに影響)です。これらに核となるキーワードを自然に配置し、詰め込み過多を避けることが肝要です。

表記揺れや同義語の扱いと入れてはいけない語

検索エンジンは同義語や関連語をある程度理解しますが、重要なキーワードの表記は統一しつつ、一般的な言い換えも自然に含めると良いでしょう。例えば「パソコン/PC」「スマートフォン/スマホ」「ランニングシューズ/ジョギングシューズ」など、検索時に使われやすい表現を優先します。

入れるべきでない語は、検索と無関係な装飾語(「素敵な」「すばらしい」など)、過度な強調語(「最高」「究極」など)、特定検索エンジン名の繰り返し、競合他社名(商標の問題)です。関連性と正確さを最優先してください。

原因の分析

上位表示できない背景には、キーワード選定の誤りやページ間の競合、検証不足が重なっていることが多いです。自社視点の思い込みを外すことが、改善の第一歩になります。

キーワード選定と優先順位で陥りやすいミス

多くのサイト運営者が陥るのが自社視点のキーワード選定です。検索ボリュームを確認せず自社の言葉だけを使う、競合が多すぎる語に固執する、ユーザーの検索意図(情報収集か購入意図か)を考慮しない、長すぎるフレーズに最適化しすぎる、といった誤りが成果を妨げます。まずは競合の少ない関連語であるロングテールキーワードから段階的に取り組むと、早期に成果が出やすいです。

重複投入と検証不足が招く真の問題

同じキーワードを狙う複数ページが存在すると、検索エンジンはどちらを上位表示すべきか迷います(カニバリゼーション)。類似ページには明確な差別化を設け、重複が避けられない場合は正規URL(canonical)を指定し、古いページと新しいページが競合するなら更新または統合を検討しましょう。

検証不足も大きな問題です。修正後の効果測定なしに次々と変更すると、何が効いたのか判断できません。一定期間は同じ状態を維持して変化を観察し、一度に多くを変えないことを徹底します。

解決手順 診断→優先付け→実行→検証

成果につながる進め方は、診断で現状を把握し、優先付けで投下順を決め、実行してから検証で確かめる流れです。PDCAを少人数でも回せる仕組みにし、小さく速く試すのがコツです。

優先付けの基準とバックエンド編集の実務ルール

限られたリソースで最大効果を得るには、まずnoindexやrobots.txtなどクリティカルな技術的問題を解消し、次に既に一定の流入があるページを最適化、続いて競合の少ない関連キーワードを狙い、最後に新規コンテンツ作成へと進めます。手順の明確化が近道です。

実務ルールは、変更履歴を残し、一度に大きな変更を避け、修正後はGSCでインデックス登録リクエストを行い、CMS設定変更は事前にテスト環境で確認する、という基礎を守ることです。トレーサビリティを確保しておけば、原因追跡が容易になります。

検証設計と見るべき指標、少人数で回すPDCAの進め方

  1. 変更前のデータを保存(ベースライン測定)
  2. 変更を実施(できれば一つずつ)
  3. 1〜2週間の観測期間を設ける
  4. 指標の変化を記録・分析

少人数チームでは、週1回15分程度の短い振り返り、シンプルなスプレッドシートでの変更内容と結果の記録、成功・失敗パターンの文書化、小さな成功の積み重ねで範囲を広げる進め方が有効です。一般にGoogle最適化はYahooの自然検索にも有利ですが、表示形式や評価基準は異なる場合があるため、重要なケースは個別に確認してください。比較基準と観測期間の明確化が検証の要です。

まとめ

サイトが検索で見つかりにくいのは、見た目だけでなくインデックス状況やバックエンドの小さな設定が関係します。本記事は、無料でできるインデックス確認から、表記揺れや同義語、フィールド制限、重複投入といった落とし穴の見つけ方まで解説しました。診断→優先付け→実行→検証の順に、成果を見られる最低限の指標を決めて少人数で回す方法で改善を進めましょう。小さな改善の積み重ねが、検索での見つかりやすさと流入の安定につながります

<注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。検索エンジンのアルゴリズムやツールの仕様は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず検索エンジンの公式ガイドラインやヘルプセンターなどをご確認ください。

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