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EC運営

配送料と災害リスクを同時に解決!物流拠点分散のメリットと失敗しない進め方

ECサイトの運営や物流管理を担当されている皆様、「配送料の値上げ」や「災害時の配送ストップ」に頭を悩ませていませんか?
1つの大きな倉庫(拠点)から全国へ発送する仕組みは、管理がしやすい反面、遠方への送料がかさんだり、トラブル時にすべての出荷が止まってしまったりする弱点があります。
そこでおすすめしたいのが、複数の場所に倉庫を分ける「物流拠点の分散化」です。
この記事では、物流拠点を分散させることで得られる「3つの大きなメリット」と、失敗しないための進め方を解説します。
自社の物流をもっと強く、もっと効率的にするためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。

物流拠点を分散する「3つの大きなメリット」

物流拠点を分散する3つのメリット

拠点を複数に分けることには、単なるリスク対策にとどまらない、売上や利益に直結する大きなメリットがあります。
まずは、企業にとって嬉しい3つのポイントを見ていきましょう。

メリット1:配送コストを大幅に削減できる

拠点を分散させる最大のメリットは、なんといっても配送距離が短くなり、送料が安くなることです。
たとえば、関東の1拠点から全国へ発送している場合、北海道や九州への送料はかなり割高になってしまいます。
これを「関東」と「関西」の2拠点に分けるだけでも、お客様の届け先に近い倉庫から出荷できるようになるため、1件あたりの配送コストをガツンと下げることができます。
さらに昨今は、ドライバー不足や労働時間の規制強化によって、長距離トラックの確保そのものが難しくなってきています。「今まで翌日に届いていたエリアが、翌々日になってしまった」というトラブルを防ぐためにも、拠点を分散して「運ぶ距離そのものを短くする」ことは、今後のEC運営において欠かせない視点となっています。

メリット2:お届け日数が短縮され、お客様の満足度が上がる

倉庫がお客様の近くになれば、当然ながら「注文からお届けまでの日数(リードタイム)」も短縮されます。
「早く届く」ということは、今のEC市場においてお客様がショップを選ぶ非常に重要な基準です。
拠点を分散することで「翌日配送」ができるエリアが全国に広がれば、競合ショップとの差別化になり、売上アップやリピーターの獲得に直結します。
特に、似たような商品を扱うライバルが多い場合、「欲しいと思ったときにすぐ手に入る」という体験は、そのままショップのファン作りに繋がります。スピーディーな配送対応エリアが広がることで、モール内での検索順位が上がったり、新規のお客様の目にとまりやすくなったりと、見えない集客効果も大いに期待できるのです。

メリット3:災害やトラブルに強い物流網ができる

台風や大雪、地震などの自然災害が起きたとき、1拠点しかないと「倉庫の機能が止まる=会社全体の売上が止まる」という致命的なダメージを受けてしまいます。
しかし拠点を分散しておけば、万が一1つの倉庫がストップしても、別の倉庫から代わりに出荷することができます。
このような「もしもの時にビジネスを止めない仕組み(BCP)」を持っておくことは、お客様や取引先からの確かな信頼に繋がるでしょう。

分散化を成功させる!失敗しないための3つのポイント

まとめ

メリットがいっぱいの拠点分散ですが、計画なしに倉庫を増やしてしまうと、逆に在庫管理の手間や保管料が増えてしまうことも。
賢く分散化を進めるためのポイントをご紹介します。

すべての商品を均等に分けない

すべての商品を複数の倉庫に半分ずつ置く必要はありません。
よく売れる「主力商品」は複数の拠点に置き、たまにしか売れない商品や大きくかさばる商品は「メインの倉庫1箇所だけ」にまとめておくのがコツです。
商品の売れ行きに合わせて配置にメリハリをつけることで、余分な保管料や在庫を抱えるリスクを防ぐことができます。

クラウドシステムで在庫をリアルタイムに連携する

拠点が離れていても、「どの倉庫に、何が、いくつあるか」をひとつの画面で正確に把握できるシステムは必須アイテムです。
注文が入ったときに、お客様の住所に一番近い倉庫から自動で出荷指示が出るような仕組み(OMSやWMSなどの導入)を整えておくと、現場のスタッフが混乱することなく、スムーズに運用を回すことができるでしょう。

まずは「一部の地域・商品」で小さくテストする

いきなり大掛かりな引っ越しや新しい倉庫の契約をするのは、リスクが伴います。
まずは、外部の貸し倉庫を部分的に利用して、「本当に送料が安くなるか」「お届け日数は早くなるか」を小さくテストしてみましょう。
実際の数字を見て効果を確かめてから、本格的に拠点を増やしていくのが、もっとも安全で確実な進め方です。
また、「自社でいきなり新しい倉庫を借りるのはハードルが高い…」と感じる場合は、物流のアウトソーシング(発送代行サービス)を活用するのも賢い選択です。自社で土地やスタッフを用意しなくても、プロのノウハウとシステムを借りることで、手間なくスピーディーに複数拠点からの出荷体制をスタートできます。

まとめ

物流拠点の分散化は、単なる「災害対策」ではなく、配送コストの削減お客様満足度の向上という、ビジネスを成長させるための大きなメリットを持っています。
もちろん、システム連携や在庫管理のルール作りなど、最初に乗り越えるべきハードルはいくつかあります。
しかし、まずは「小さくテスト」して少しずつ仕組みを整えていけば、決して難しいことではありません。
配送料の高騰や自然災害への不安を解消し、より強くて効率的な物流ネットワークを築くために、ぜひ拠点分散を検討してみましょう。

<ご注意>本記事は執筆時点の一般情報に基づいています。法令・市況・災害リスクや各社の運用条件は変化します。最新の状況や自社の条件を必ず確認し、必要に応じて専門家・関係機関の情報で前提を更新してください。

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