楽天市場に出店していると、必ず耳にする「共通送料込みライン」。
公式では、送料無料ラインを3,980円(税込)以下に設定しているショップの総称を「39(サンキュー)ショップ」と定義しています。
「売上アップのために始めてみたいけれど、RMSの設定が難しそう」「人手が足りなくて、つい後回しになっている」と悩んでいませんか?
この記事では、39ショップ導入に向けて、今日から無理なく進められる基本ステップとRMS設定のコツをお伝えします。
現状の数字をチェックして、無理のない目標を立てる

まずは自店舗のデータを確認
39ショップ導入の第一歩は、「勘」ではなく「実際のデータ」を見つめ直すことです。
まずはRMSの売上レポートを開いて、お店の平均注文単価と注文件数を確認しましょう。次に、現状で1件あたりどれくらい送料がかかっているかを把握します。
さらに、「今、3,980円以上の注文が全体の何割くらいあるか」を知ることで、導入後にどれくらい売上が伸びそうかの予測が立てやすくなります。返品率や大型商品の割合も一緒にチェックして、判断材料を揃えていきましょう。
39ショップ化でどれくらい売上を伸ばしたい?
現状が分かったら、次は「39ショップになって、どれくらいお客様に買ってもらいやすくするか」をイメージします。
今の転換率をベースに、「導入したらこれくらい上がりそうだな」という目標を仮決めし、お店が負担できる送料の上限を考えます。
「平均送料 × 39ショップ対象になりそうな件数 = 月の送料負担額」をざっくり計算してみるのがおすすめです。これをもとに「じゃあ、あとどれくらい売上を作ればカバーできるかな?」といくつかパターンを考えておくと、気持ちに余裕が生まれます。
共通送料込みラインの公式ルールをおさらい
楽天の「共通送料込みライン」の基本ルールは、「同一注文の購入合計金額が3,980円(税込)以上で送料無料になる」ことです。
ただし、絶対に忘れてはいけないのが、沖縄・離島・一部地域宛てのお届けは「9,800円(税込)以上」で送料無料になるという別基準があること。
また、配送方法によっても対象・対象外が分かれています。通常の宅配便や小型宅配便、メール便、コンビニ・郵便局・店頭などの各種受取サービスは対象ですが、国際配送や当日配送などは対象外となります。
利益は残る?送料無料ラインのシミュレーション

今の粗利で送料をカバーできるか計算
先ほど出した「月の送料負担額」が、今お店に残っている利益の中で無理なく吸収できるかを確認します。
39ショップになると、「あともう少しで送料無料だから、これも一緒に買おう!」という「ついで買い」が増える傾向にあります。この上振れも少し期待しつつ計算してみてください。もし「ちょっと厳しいかも…」と思ったら、合わせ買い用のセット商品を作ったり、思い切って一部の重い商品を対象外にしたりと、工夫次第でしっかり調整できます。
大型商品や特定カテゴリはどうする
とても重いものや、サイズが大きくて送料が高くつく商品は、そのまま39ショップの対象にすると赤字になってしまうこともあります。
運送会社の契約運賃表を見ながら、対象外にするのか、別送料をいただくのかを事前に決めておきましょう。決まったルールに合わせてRMSの配送テンプレートを作り、商品ページにも分かりやすく案内文を入れます。
「この商品は送料無料の対象外です」としっかり明記しておくことで、お客様も安心してお買い物ができ、店舗スタッフの負担もぐっと減ります。
39ショップへの参加とRMS設定のコツ

参加ボタンを押す前に!配送業者とルールの再確認
正式に参加を申し込む前に、いま一度、運送会社との契約内容や配送料金を見直しておきましょう。
これを機に、無駄に大きい段ボールを使っていないか梱包資材を見直したり、お客様都合の返品があった場合の送料負担ルールを明確にしておくのもおすすめです。
あわせて、RMSの編集権限を持っているかを確認し、すぐに送料テンプレートをいじれるように準備を整えておきましょう。
楽天への申請フローとRMS設定の順番
設定作業でつまずかないためには、順番がとても大事です。
基本のフローは、「送料テンプレートの作成・修正」→「プレビューで確認」→「39ショップへのエントリー(参加申請)」→「実際の画面でテスト注文」という流れになります。
共通送料込みラインの設定は、楽天へエントリーした後に初めてショップのシステムに反映されるという仕組みなので、この順番をメモしておいてください。
お客様に伝わるショップ作りのポイント
送料設定では、地域別の料金表や例外ルールをRMSに入力し、「3,980円(沖縄・離島等は9,800円)を超えたらちゃんと0円になるか」を設定します。
対象外となるご注文の場合、楽天の仕様としてお客様の買い物かごや注文確認画面に「送料」と「送料無料ライン対象外である旨」が自動で表示されるようになっています。
だからこそ、RMSでの設定を正確に行うことがトラブル防止に直結します。RMSの操作方法は少しずつ変わることがあるので、設定時は公式ヘルプを見ながら進めるのが一番確実です。
まとめ
39ショップ導入に向けた一番の近道は、「まず今の数字を知る」「目標を決める」「一部のカテゴリから小さく始めてみる」ことです。
最初からお店の全ての商品を完璧に設定しようとすると立ち止まってしまうので、まずは扱いやすい商品群だけでシミュレーションをしてみるのがおすすめです。
売上と利益のバランスを取りながら、お客様にとってもお店にとっても嬉しいショップ作りを目指していきましょう!
<注意>本記事は執筆時点の仕様に基づいて作成しています。仕様やRMSの操作方法は変更される場合がありますので、実際の設定を行う際は、必ず楽天の公式ヘルプやRMSの最新情報をご確認ください。
