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売上はあるのに利益が出ない…楽天市場出店の赤字回避方法と黒字化へのステップを解説

楽天市場で出店していて「売上は上がっているのに利益が残らない」「広告を打っても赤字が改善しない」と悩んでいませんか。
原因はさまざまですが、手数料・広告・在庫の順で優先順位を付けて対処すると、無駄なコストを抑えて着実に赤字を回避しやすくなります。

この記事では、まず手数料の見直し、次に広告の費用対効果、最後に在庫の最適化という順で取るべき対応をわかりやすくご案内します。
少しずつ手を加えていけば、無理なく黒字化に近づけますので、一緒にポイントを押さえていきましょう。

現状チェックと問題の特定

まずは「どこでお金が消えているのか」を見える化します。むずかしい分析は不要です。ざっくりでも全体像を押さえると、すぐに効く手が見えてきます。見る順番は、収支の全体→手数料などの直接費→広告・ポイント・在庫の症状、の三段階です。

月次収支の基本整理と優先確認項目

最初に、毎月の数字を同じ並びでそろえます。まずは、返品やキャンセルを控除した「実質売上」をベースに、仕入価格の合計である「商品原価」、RMSのシステム利用料明細から算出する「楽天の手数料」を把握しましょう。さらに、配送会社への支払いや梱包材コストを含む「送料・梱包資材費」、店舗負担の「ポイント・クーポン費用」、そしてRPPなどの「広告費」の6項目を整理することが黒字化への第一歩です。

確認ステップ 具体的な作業内容
1. 数値の固定 期間を月初〜月末に固定し、管理画面の明細から主要6項目をメモする。
2. 利益の算出 「売上 - 原価 = 粗利」を出し、そこから諸経費を引いて実質利益を求める。
3. 比率の特定 売上に対する各項目の割合を出し、平均より高いコストを特定する。

コツは、月次の表を毎月同じ順番で更新し、週単位でのミニチェックも習慣化することです。数字を並べるだけで、どの項目が利益を圧迫しているか一目で判断できるようになります。

楽天にかかる直接費の洗い出し

楽天で発生する主な直接費には、システム利用料や決済手数料のほか、ポイント原資負担、送料、倉庫保管費などが含まれます。まずはRMSの請求明細と突き合わせ、発生している全項目をリストアップしましょう。
洗い出しのコツは、項目を「売上に連動するもの」と「固定でかかるもの」に分けることです。大きい順に並べて売上比率をメモすると、改善すべき優先順位が明確になります。特に金額が大きい上位3つに印をつけ、今月の最優先対策として取り組んでください。

広告・ポイント・在庫の症状チェック

利益が削られている店舗によく見られる症状として、まず「広告のROAS(費用対効果)が悪化している」、あるいは「アクセスはあるが転換率(CVR)が低い」といった広告運用の不備が挙げられます。
また、ポイントやクーポンに関しても、常時高還元に設定していたり、セール時のイベントポイントと重複して利益が消失しているケースが多々あります。さらに在庫面では、60日以上動かない滞留在庫や、梱包サイズの無駄による過剰な送料負担も大きな要因です。これらの症状を「即中止」「見直し」「継続」の3色で色分けし、早急な判断を下すことが重要です。

原因分析の進め方

原因分析では、まず手数料構造と価格設定のずれを確認し、次に広告施策の費用対効果、最後に物流・在庫による資金圧迫の順で深掘りしていきます。

手数料構造と価格設定のずれを確認する方法

楽天のシステム利用料や決済手数料を合算した「総手数料率」を算出しましょう。商品ごとに「利益が残る最低価格」を再計算すると、意外にも売れば売るほど赤字になる商品が見つかることがあります。手数料+原価+送料が販売価格を上回る商品は、価格改定かセット販売への切り替えが必要です。

広告とポイントの費用対効果を測る指標

指標 チェックポイント
ROAS 広告費1円あたりの売上。目標値を下回っていないか。
CVR(転換率) アクセスが注文に繋がっているか。ページに魅力はあるか。
ポイント負担率 売上に対するポイント原資の割合が膨らみすぎていないか。

施策は原則として一つずつ変更し、数値を比較することが鉄則です。短期的な売上増だけでなく、「その売上でいくら利益が残ったか」という利益率への影響を必ず確認してください。

在庫と物流が資金を圧迫しているかの簡易診断

在庫の健全性は「商品回転率」で判断します。長期間動かない在庫は、保管費用がかさむだけでなくキャッシュフローを悪化させる要因となります。物流面では、平均送料の推移や梱包サイズの適正化、複数商品を買ってもらう「同梱率」を高める工夫ができているかを確認しましょう。小さな返品率の上昇も見逃さないことが、利益確保の鍵となります。

優先度付きの即効アクション

数値に基づいた改善を始める際、影響の大きい「手数料」「広告」「在庫・物流」の順で手を入れていくのが最も効率的です。

まず手数料の最適化として、低利益商品の販売を一時停止するか、利益を確保できる最低価格へ引き上げます。次に広告運用では、ROASが著しく低いキーワードや商品を特定し、予算を停止・縮小して様子を見ます。浮いた予算を利益率の高い商品へ回すことで、全体の収支を整えます。
物流面では、梱包資材のサイズを一回り小さくできないか検討してください。また、「あと一品で送料無料」といったセット販売や回遊バナーを強化し、1件あたりの配送コストを相対的に下げることが重要です。これらは即効性が高く、翌月の収支から効果を実感できます。

中期で取り組む広告・在庫・価格戦略

短期的な改善の後は、中長期的な視点で安定した黒字体質を作ります。KPIの整備と在庫のABC分析による発注ルールの自動化を進めましょう。

効率的な広告運用と在庫管理のルール化

RPP広告などの運用型広告は、AIによる自動最適化機能を活用しつつ、週次で微調整を行うフローを構築します。また、在庫管理においては「売れ筋のA商品は欠品させない」「動かないC商品は受注発注に切り替える」といったABC分析に基づいたルールを適用します。これにより、過剰在庫による資金の固定化を防ぎ、常に新鮮なキャッシュフローを維持できるようになります。

価格戦略と商品構成で粗利を守る具体施策

競合との不毛な価格競争を避けるためには、商品構成(プロダクトミックス)の見直しが不可欠です。集客用の「目玉商品」だけでなく、利益をしっかり取る「収益商品」や「付加価値の高い独自セット商品」を組み合わせましょう。「価格で選ばれる店」から「価値で選ばれる店」へシフトすることが、中長期的な粗利の確保に繋がります。

まとめ

楽天市場で利益を残すためには、感覚ではなく数値に基づいた「優先順位」がすべてです。まず月次の収支を見える化して手数料の無駄を削り、次に広告の効果をシビアに判定し、最後に物流と在庫の効率化を図る。このサイクルを回せば、着実に黒字へ近づけます。
まずは今日、RMSの請求明細を開いて「手数料率」を確認することから始めてみてください。その小さな一歩が、店舗の未来を大きく変えるきっかけになります。

<ご注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。楽天市場の仕様・手数料体系・広告システム・ガイドライン等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず楽天市場の公式サイトやRMS(楽天市場出店者向け管理画面)等をご確認ください。

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