楽天ショップを運営していて「レビューがなかなか増えない」「星の数が上がらない」と悩んでいませんか。レビュー数と平均評価はお店の信頼になる大切な要素ですが、手作業で集め続けるのは思ったより大変です。
この記事では、日々の負担を減らしつつレビューを集め、評価を育てるための「自動化」の考え方とやさしい実践ポイントを丁寧に解説します。テキストでわかりやすくお伝えしますので、無理なく仕組みを整えて次のセールに備えましょう。
購入後フォローとレビュー依頼の仕組みは、ショップ評価の向上と購入率アップに直結します。本記事は、楽天店舗運営者が守るべきガイドラインを押さえつつ、実務で使える運用フローを「準備→実行→確認」の順でわかりやすく解説します。
準備段階で必ず整えること

まずは土台を作ることが重要です。「何を目指すのか」「何を守るべきか」「誰にどうお願いするか」「どの仕組みで回すか」を先に決め、迷いなく動ける状態をつくります。ここでブレを潰しておくと、後の自動化が安全に回ります。
運用目標とKPIの設定方法
数字で言い切ると判断が早くなります。まずは複数の必須指標を定め、定期的に見直しを行う仕組みを作ります。
| 指標 | 意味 | 目標設定の考え方 |
|---|---|---|
| レビュー獲得件数 | 期間内の総数 | 現状より増加を目指す具体的な数値を設定 |
| 投稿率 | 購入者に対する投稿者の割合 | 業界平均程度を目安に |
| 平均評価 | 星の平均値 | 一定の高評価を維持することを目指す |
あわせて低評価率や返信完了率、受信停止率も追い、目標は現状+少しの背伸びに設定します。確認頻度や改善提案のタイミング、担当者も明確に決めておきましょう。
楽天ルールと景品表示法の確認体制
レビュー依頼は「任意のお願い」であることを徹底する必要があります。誘導や操作につながる表現は避けてください。具体的には、高評価の強要(「星5をつけてくれたら特典」など)、レビュー内容の指示、店舗関係者による自己投稿は禁止されています。
特典(インセンティブ)については、楽天公式機能である「次回使えるクーポン(サービスクーポン)」の利用が推奨されます。
※金品・金券・キャッシュバック・物品のプレゼントは、楽天ガイドライン(みんなのレビューに関する規約)で禁止または制限されているため避けてください。また、景品表示法(ステマ規制)の観点からも、過度な対価を示してレビューを募る行為はリスクがあります。常に「投稿は任意」であり「クーポンはお礼」というスタンスを崩さないようにしましょう。
顧客セグメント設計とレビュー依頼ポリシー
誰に、どの言葉で、いつ依頼するかを事前に決めます。ポリシーの柱は任意・簡単・窓口明確です。
ターゲット別の依頼方針として、初回購入者には感謝を伝えつつ使い方の補足を丁寧に行い、リピーターには関係性に沿った依頼文言を選びます。また、商品カテゴリの特性に合わせて、レビューに書いてほしい観点(サイズ感、手触りなど)を添えると書きやすくなります。お礼(クーポン等)は公平性を崩さない形に留め、評価の良し悪しで差をつけない運用を明文化してください。
システム準備と対応体制の決め方
自動配信は「お客様にやさしく」「お店の負担が軽い」ことが軸です。まずはRMS標準機能の「レビューありがとうクーポン(サービスクーポン)」を設定しましょう。これにより、レビュー投稿を確認してクーポンメールを送る作業が完全自動化されます。
さらに手厚いフォロー(到着確認メールなど)を行いたい場合は、R-Messe連携などの外部ツールを導入します。ツール選定時は、楽天のSKU移行や最新APIに対応しているかを確認してください。体制は文面管理、設定管理、レビュー返信の役割で回します。
メール施策の設計と実行フロー

出荷後から使用開始、書きそびれ対策までを意図的に分けることで、お客様にとって役立つ案内と任意のお願いを両立させます。
フォローフローの段階と各段階の目的
段階ごとに目的を明確にし、適切なツールで自動配信します。
| 段階 | 主な目的 | 推奨手段・内容 |
|---|---|---|
| 出荷後案内 | 安心提供 | 【発送完了メール】到着予定、開封注意点、問合せ先 |
| 到着後フォロー | 使用支援とレビュー依頼 | 【外部ツール等】使いこなしのコツ、レビューのお願い(任意) |
| 投稿後 | お礼とリピート促進 | 【RMS自動機能】お礼メッセージと次回使えるクーポンの送付 |
トリガーは注文・出荷・投稿を基準にし、受信停止希望者やキャンセル者には送らない設定を徹底してください。
依頼メールの必須要素と書き方の注意点
依頼メールには「対象商品が特定できる情報」と「任意である旨」を必ず含めることが重要です。具体的には、注文履歴への導線(「購入履歴からレビューを書く」リンク)、投稿が任意であることの明記、そして万が一不備があった場合の連絡先を記載します。
表現はやわらかくし、評価を誘導しない文言でまとめてください。「星5をお願いします」等の直接的な依頼はガイドライン違反となるため厳禁です。
セグメント別メッセージの作り分けと特典の扱い
セグメントごとに伝えるポイントを変えつつ、特典(クーポン)は公平性を優先して運用します。初回顧客には安心や使い方補足を厚めにし、リピーターには感謝と変更点の簡潔な案内をします。特典付与は、レビューの評価内容(星の数やコメントの有無)で差を付けないことを厳守してください。
自動化設定と運用ルール

過剰配信とガイドライン違反を防ぐことが最重要です。受信停止や返品・キャンセル除外、送信上限設定は必ず有効にしてください。
自動配信のトリガー設計と除外条件
代表的なトリガーと除外条件を明確にし、自動で制御されるように設定します。
| タイミング | 自動配信内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 出荷完了時 | 到着予定と開封のコツ | 発送完了メール内に記載(RMS標準) |
| 到着後(数日後) | 使い始めフォローと任意依頼 | 外部ツール利用時は、過度な連送にならないよう注意 |
| レビュー投稿時 | お礼と次回クーポン付与 | RMS「サービスクーポン」機能で完全自動化 |
除外対象は受信停止の意思表示、返品・キャンセル処理中、未解決のトラブルなどを自動で判定します。
配信頻度と同一顧客への上限管理
同一顧客への過度な配信を避けるため、リマインドは基本的に行わず1回に留めるのが無難です。楽天はお客様へのメール配信制限が厳しいため、必要な情報を端的にまとめることを心がけてください。
運用ルールの文書化と担当者の役割分担
運用ルールは一枚に要点をまとめ、最新版を共有します。主な項目は目的とKPI、配信対象・除外条件、最新文面、変更時の承認フロー、低評価時の初動対応です。特に「低評価レビューが入った際に誰がどう対応するか(返信・社内共有)」を明確にしておくことが、トラブル防止につながります。
効果測定と改善の仕組み

効果は数字で評価し改善を繰り返す体制を作ることが重要です。RMSのデータ分析機能等を活用し、効果測定を行います。
追跡すべき主要指標とダッシュボード化
量・質・健全性の観点で指標を追いましょう。
| カテゴリ | 指標 | 確認頻度 |
|---|---|---|
| 量 | レビュー獲得件数、投稿率 | 定期的に確認 |
| 質 | 平均評価、低評価率、返信完了率 | 定期的に確認 |
| 健全性 | クーポン利用率、苦情件数 | 月次の確認 |
特に「レビュー投稿後に配布したクーポンの利用率」を見ることで、リピート施策としての有効性も確認できます。
指標別の改善アクションの具体例
指標ごとに仮説と改善案を立て、小さく試して効果を確認します。例えば、投稿率が低い場合は依頼文面の導線を見直し、書きやすいテーマ(「サイズ感はいかがでしたか?」など)を提案します。低評価が増えた場合は、まずお礼とおわびを伝えて解決窓口へ案内し、商品ページの説明不足や配送梱包の見直しを行います。
ABテストの方針と定期的なコンプライアンス確認
依頼のタイミングや文言を微調整して効果を確認します。テスト中も「任意性」や「公平性」を厳守し、楽天のガイドラインやステマ規制に関するルール変更がないか、定期的にRMSのお知らせを確認してください。
まとめ
準備→実行→改善の流れを押さえれば、無理なくレビューを増やせます。まず目標を決め、楽天ガイドライン(金品NG・クーポン推奨)を守りながら、RMS標準の「サービスクーポン」で自動化のベースを作ります。フォローメールは「お客様のサポート」を主目的にし、ついでにレビューをお願いするスタンスが信頼につながります。
自動化で負担を減らし、購入率やリピートの向上につなげましょう。まずはRMSのクーポン設定から着手し、運用しながら少しずつ質を高めていきましょう。
<注意>本記事の内容は、執筆時点の情報に基づいています。楽天のシステム仕様・ガイドライン・ルール等は予告なく変更される場合があります。最新の情報は、必ず楽天公式サイトや楽天RMSの管理画面等をご確認ください。
