楽天市場の出店審査に落ちてしまい、途方に暮れていませんか?
「書類は完璧だったはずなのに」「どこを直せばいいのか、メールを見てもピンとこない」……そんな焦りや不安を抱えている方は少なくありません。
楽天の審査は、日本一厳しいと言われるほど細かく、厳格です。たった一文字の表記揺れや、画像のわずかな不鮮明さだけでも「不備」として差し戻されてしまいます。しかし、逆に言えば「ルール通りに修正すれば必ず通る」ものでもあります。
この記事では、審査落ちの原因を特定し、最短で再申請を通過させるための具体的な手順を解説します。手探りで直して何度も落ちる「ムダな往復」はもう終わりです。この記事をガイドに、一発合格を目指しましょう。
まずは「なぜ落ちたか」を特定

不備通知を受け取った直後は、「早く直さなきゃ!」と焦ってしまいがちです。しかし、原因を曖昧にしたまま修正作業に入ると、見当違いな修正をしてしまい、再び差し戻されることになりかねません。
まずは深呼吸をして、以下の手順で現状を整理しましょう。
確認すべき2つの情報源
審査結果の詳細は、以下の2箇所に記載されています。どちらか一方だけでなく、両方を照らし合わせて確認してください。
- 管理画面(RMS)のメッセージ:審査の進捗状況や、具体的な指摘箇所が表示されています。
- 登録メールアドレスに届く通知:より詳細な理由や、担当者からのコメントが記載されていることがあります。
これらの情報から、以下の3点を抜き出します。
①審査ステータス:「差し戻し(修正が必要)」なのか、「不備通知(書類の再提出が必要)」なのか。
②指摘対象:「登記簿」なのか「特定商取引法ページ」なのか、あるいは「商品画像」なのか。
③修正期限:いつまでに再提出が必要か。
指摘内容は大きく「3つ」に分類できる
楽天からの指摘は多岐にわたりますが、整理すると以下の3つのパターンのいずれかに当てはまります。分類がはっきりすると、担当分けと優先順位が決まり、再申請が早まります。
- 書類不足・不一致提出した書類(登記簿や免許証)と、申請画面に入力した情報(住所や氏名)が食い違っている。または、書類の画像が不鮮明で読み取れない。
- 表示不備・表現
店舗ページや特定商取引法ページに記載した内容(送料、返品条件など)が、楽天のガイドラインに違反している。または、誤解を招く表現(誇大広告)がある。 - 許認可・マーク
酒類、食品、化粧品、中古品など、販売に許可が必要な商品において、許可証の提出漏れや、ページ上への許認可番号の記載漏れがある。
【ケース別】よくある指摘と具体的な対処法

ここでは、審査落ちの理由として特に多いケースと、その具体的な修正方法を解説します。ご自身の状況に当てはまるものを重点的にチェックしてください。
ケース1:書類の「不一致」と「不備」
楽天の審査で最も多いのが、この「情報の不一致」です。「だいたい合っている」は通用しません。「一言一句、完全に一致している」必要があります。
■ 名義・住所の表記揺れ
よくあるのが、登記簿では「1丁目1番地」となっているのに、申請画面では「1-1」と入力しているケースです。また、ビル名や部屋番号の有無も厳しくチェックされます。
【対処法】
登記簿(法人の場合)や住民票・免許証(個人の場合)を手元に用意し、申請画面の入力内容を一字一句確認してください。「㈱」などの略称は使わず、「株式会社」と正式名称で入力します。
■ 画像の不鮮明・欠け
スマホで撮影した書類画像の場合、手ブレや光の反射で文字が読めなかったり、書類の四隅が切れていたりすると、即座に不備となります。
【対処法】
可能であればスキャナーを使用してください。スマホで撮影する場合は、真上から撮影し、書類全体が画面に収まるようにします。撮影後、拡大して文字がくっきりと読めるか確認してからアップロードしましょう。
■ 期限切れ
登記簿謄本(履歴事項全部証明書)や印鑑証明書は、一般的に「発行から3ヶ月以内」のものが求められます。
【対処法】
古い書類を使い回していないか確認し、期限が切れている場合は法務局などで新しいものを取得してください。
ケース2:銀行口座の不備
売上金が入金される口座情報も、厳密なチェックが入ります。
■ 口座名義の不一致
申請した「事業者名(会社名または個人名)」と、口座の名義人が一致している必要があります。
特に個人事業主の場合、「屋号付き口座(ヤマダ商店 山田太郎)」を持っているのに、申請を「個人名(山田太郎)」で行っていると、不一致とみなされることがあります。
【対処法】
個人事業主の場合は、原則として「個人名義」の口座を用意するのが無難です。屋号付き口座を使いたい場合は、開業届の写しなど、屋号と本人の関連性を証明する書類の追加提出が求められる場合があります。
ケース3:ページ表記・ルールの違反
作成した店舗ページや商品ページの内容に関する指摘です。楽天は「安心・安全な売り場」を守るため、表現にも厳しいルールを設けています。
■ 誇大広告・根拠のない表現
「世界一」「必ず痩せる」「最高品質」といった、客観的な根拠のない最上級表現や断定的な表現はNGです。
【対処法】
「当店調べ」「2023年〇月時点」といった根拠を併記するか、表現をマイルドなもの(「こだわりの品質」「自信作」など)に修正します。
■ 送料・返品条件の曖昧さ
特定商取引法に基づく表記ページにおいて、送料や返品条件が不明確だと指摘されます。
【対処法】
「送料は地域によります」ではなく、具体的な料金表を掲載するか、リンクを貼ります。返品についても、「不良品の場合の送料負担はどちらか」「お客様都合の返品は受け付けるか(期間は何日か)」を明確に記載します。
■ 許認可の記載漏れ
中古品を売るのに「古物商許可証番号」が書かれていない、食品を売るのに「賞味期限」の記載がない、といったケースです。
【対処法】
会社概要ページや商品ページの所定の位置に、許認可番号や責任者名を追記します。
再申請の準備とコツ

原因が特定できたら、修正作業に入ります。ここで雑な対応をすると、再び差し戻され、開店がどんどん遅れてしまいます。慎重に進めましょう。
書類の整え方:審査担当者に「親切」に
提出物は、審査担当者が迷わず、ストレスなく確認できる形に整えることが重要です。
- ファイル名:「image01.jpg」のような機械的な名前ではなく、「登記簿謄本_20240101.pdf」「免許証_表.jpg」のように、中身が一目でわかる名前に変更します。
- 形式・サイズ:指定された形式(PDF/JPEGなど)とファイルサイズ(〇MB以下など)を厳守します。高画質すぎてサイズオーバーにならないよう注意が必要です。
- パスワード:ファイルにパスワードをかけないでください。セキュリティのため良かれと思ってかけても、担当者が開けずに審査不可となります(指示がある場合を除く)。
再申請の流れ:4ステップ
短期間で通過させるには、以下の手順で論理的に進めます。
- 指摘を理解する
「何がダメだったのか」を完全に理解します。もし指摘の意味が分からなければ、推測で直さず、楽天のサポート窓口に問い合わせて確認しましょう。 - 修正する
書類を取り直す、画像を撮り直す、ページの説明文を書き換えるなど、具体的な修正作業を行います。 - 証拠を揃える
修正した箇所のスクリーンショットを撮ったり、新しい書類の画像データを用意したりします。 - 説明を添える
再申請フォームの備考欄などに、「指摘事項No.1について:登記簿の住所表記に合わせて、システム上の住所を『1-1』から『1丁目1番地』に修正しました」と、「何をどう直したか」を具体的に記述します。
ポイント:「直しました」の一言だけでなく、修正箇所のビフォーアフターを提示すると、担当者の確認作業が楽になり、審査がスムーズに進みます。
提出前の最終チェックリスト

準備ができたら、いよいよ再提出です。送信ボタンを押す前に、以下の5点を最終確認しましょう。ここが整っていれば通過率は大きく上がります。
- 書類の名義・住所・日付は、入力画面の情報と一字一句すべて一致していますか?(ビル名の有無、番地の書き方など)
- アップロードする画像の文字は、拡大しても鮮明に読めますか?(影や反射で隠れていませんか?)
- 特商法ページの必須項目(返品特約、送料、支払い方法など)はすべて網羅されていますか?
- 必要な許認可番号やマーク(PSEマーク、古物商番号など)は、ページ内の指定された場所に記載されていますか?
- 提出ファイルにパスワードはかかっていませんか?ファイル名は分かりやすいですか?
まとめ
不備通知が来ても、決して焦る必要はありません。それは「不合格」ではなく、「ここを直せば合格ですよ」というアドバイスです。まずは慌てずに、「どの項目の何が間違っていたのか」を特定しましょう。
そして、書類は名義・住所・日付の統一と鮮明な画像を心がけ、表示は特定商取引法の必須項目と誤解を招かない表現に修正します。
提出時の説明は短く明確にまとめ、「指摘された点」「対応した内容」「その根拠」をセットで示すことで、審査担当者との無駄な往復を減らせます。
最新の運用ルールや画面の仕様は更新されるため、作業前には必ずRMSの公式ヘルプやガイドラインを確認し、最新情報に基づいた対応を心がけてください。
あなたのショップが無事にオープンし、多くのお客様に商品を届けられる日を応援しています。
<ご注意>本記事は執筆時点の情報に基づいています。楽天市場の審査基準・提出方法は更新される場合があります。最新情報は必ず楽天RMSの公式ヘルプや運営サポートでご確認ください。
