サイバーレコード

Case study & Interview

Results

寄附額の拡大だけじゃない。
伴走型支援で事業者も行政職員も育つ運営モデル。

Outline

長崎県西彼杵半島に位置する時津町は、豊かな自然と都市圏に近い利便性を併せ持つ、人口約3万人のまち。海の幸・農産物をはじめとする地域資源に恵まれ、地元ならではの特産品も数多く揃います。

課 題
・ 事業者開拓後の販促・PRノウハウが不足
・ 商品品質や配送面の細かな対応が困難
・ 職員の異動ごとにノウハウが継承されにくい
解決策
・ サイレコの伴走支援で事業者支援を強化
・ 品質管理・出荷体制をプロ目線で構築
・ 引継ぎ時もサポートで職員教育がスムーズ
効 果
・ 品質トラブルが激減し寄附者の満足度が向上
・ 事業者の通販スキルが向上し新規返礼品も拡大
・ 職員の安心感と業務継続性が大幅に向上

Interview

事業開始時の苦労

どういったことに苦労されていましたか?

返礼品事業者を見つけるところは比較的できていましたが、そこから「どうやって寄附申込みにつなげるのか」「ページでどう見せるのか」が大きな課題でした。行政職員には販促やPRのノウハウがなく、今でもそこは苦労する部分です。

事業者さんを巻き込む際に苦労された部分は?

ふるさと納税開始当初は、農協・漁協など声をかけやすい公的色の強い団体からスタートしました。民間事業者はそもそも通販経験がない方もいて、発送方法・梱包・送り状管理まで、一から考える必要がありました。

職員にもノウハウがない中、最初からサイレコさんにサポートいただけたのは大きかったです。顔を合わせて打合せし、現場で事業者さんの成長を丁寧に支援いただきました。

具体的な事例があれば教えてください。

例えば苺の返礼品では、最初スーパー用パックで出荷しようとしたのですが、輸送中に潰れたり汁漏れしたりと品質面のリスクが高く、サイレコさんの助言で一粒ずつ専用パッケージに変更しました。これが後のクレーム防止・リピーター確保に大きく寄与しました。

サイレコの伴走支援の価値

サイレコのサポートで良かった点は?

行政は担当職員の異動が生じた場合、知識や事業者との関係性をどう引継ぎしていくかが課題です。実際私も全く別分野から異動してきましたが、右も左も分からない状態で、サイレコさんに一から教えてもらいました。引き継ぎ書だけでは到底足りない部分をサポートいただいています。

日々の出荷不良や配送トラブルの相談、事業者対応の細かなアドバイス、問い合わせ対応のポイントまで、一つひとつ丁寧に教えてもらっています。些細に見える日常業務も積み重なると非常に大きい支援です。

事業者さんとの関係性も変わりましたか?

はい。サイレコさんと一緒に事業者訪問する中で信頼関係も築けました。事業者さんも成功体験を積み重ね、やる気や自信が高まっています。今では事業者さん側から「松島さん(サイレコ担当)に頼まれたらやらんといかんね」と言われるほど信頼されています。

担当職員としての想いと学び

行政職員としてどんな意識を持っていますか?

委託すれば全て任せられる…ではなく、自治体としても地域の魅力や事業者情報はしっかり発信しなければ寄附者にも届きません。また、「自分たちのまちのこと」であることを、常に意識しておく必要があると考えています。地域の顔として自治体も情報を発信し続け、一緒に成長していく必要性を日々実感しています。

行政は数年ごとに異動がありますが、サイレコさんの安定したサポートがあることで、知識ゼロからでもスムーズに業務を進められます。私も含め、職員全員が本当に助けられています。

他の自治体さんにサイレコをおすすめするとしたら?

やはり寄附額の安定的な増加が一番の成果です。そして何より事業者さんの育成や成長まで支援してくれる点は非常に大きいです。寄附拡大に加え、地域経済活性化の好循環も生まれます。ふるさと納税をきっかけに、自治体と事業者双方が成長できる環境を作れるのがサイレコさんの強みだと思います。

今後もパートナーとして寄附者や地域の想いをつなぐ取り組みを 支援してまいります。

※掲載内容は取材当時のものです。