ECサイトの商品数は増やすが正解?リスクを抑えて満足度を高めよう!

ECサイトの商品数は増やすが正解?リスクを抑えて満足度を高めよう!
ECサイトの商品数は多いほうがいいのか?

ネットショップ運営では商品数を増やすことが大事で、商品数が少ないのはマイナスとイメージしている方も少なくないでしょう。

確かに商品の数が多ければ、売れる頻度は上がるでしょう。

ですが、ECショップで商品数を増やすことが正解なのかというと、そうとは言い切れない部分もあるのです。

こちらのページでは、ECサイトで商品数を増やすことのメリットとデメリットをチェックしながら、売上をアップさせるために必要な5つの「率」についても解説します。

ネットショップで商品数を増やすべきか、売上を伸ばすためには商品数をどうコントロールすべきか、このようなお悩みをスッキリ解消するのにお役立てください。

目次

ECサイトの商品数「増やす」が正解?

ECサイトの商品数「増やす」が正解?

ECサイトに出品する商品数は「増やす」が正解なのか?

結論からいえば、商品数が少ないより多いほうが売上はアップします。ですが、ただ商品数を増やしただけで売上が右肩上がりに上昇していくわけではありません。

ECサイトで出品商品数を増やすことには、メリットがあると同時にリスクも発生します。

ここからECサイトで商品数を増やすメリットだけでなくデメリットについても見ていきましょう。

ECサイトの商品数を増やすメリット

ECサイトの商品数を増やすメリットとして、主に以下の2点が挙げられます。

  • 顧客ニーズへの満足度向上
  • 検索流入の増加

それぞれ詳しく見ていきましょう。

顧客ニーズへの満足度向上

ECサイトに限りませんが「複数の商品から選びたい」と考える消費者が多数。選ぶ楽しみは、購買意欲を刺激します。

商品数が少ないと、このニーズに応えられません。

商品数が増えれば、お客様の「欲しい商品」に近い商品が増える可能性も高まります。

関連する商品の数が増えると、消費者は複数の商品を1つのショップで決済できますし、まとめて配送してもらえるので便利です。

商品数が増え、価格帯も幅広く充実していれば、例えば「送料◯円以上で送料無料」の枠内での買い物も検討しやすくなるでしょう。

商品数を増やすことで顧客側の満足度がアップすれば、売上向上にも役立ちますね。

検索流入の増加

ECサイトでは、自社のショップページを見てもらわないことには売上に繋がりません。

ストア名での検索はもちろん、商品ごとの検索流入も非常に大事。

ECモールで出店を果たしても、商品数が少なければページ数も増えにくく、結果として検索流入を伸ばすのも難しくなります。

商品数が増えればその分商品ページ数も増え、コンテンツも充実、検索流入のチャンスも増えるわけです。

検索流入からのサイト閲覧で集客率がアップすれば、売上にも大きくプラスの影響を与えてくれるでしょう。

検索を増やし、検索からの集客率をアップするには、充実したサイト設計やニーズに合わせたキーワードの設定など、細やかな仕組みづくりも欠かせません。

ECサイトの商品数を増やすデメリット

ECサイトの商品数を増やすメリットは非常に魅力的ですが、反面デメリットもあります。

商品数が増やすことによるデメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。

  • 手間が増える
  • コストが増える
  • 商品選びの難しさ

それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

手間が増える

ECサイトで商品数が増えれば、在庫も増え、

  • 在庫管理の手間
  • 商品登録の手間
  • 商品選び・品揃えの難しさ

このような手間も増えていきます。これらの手間に追われていれば、ときにはクレームに繋がることも。

例えば在庫切れがあったり、掲載の商品情報に誤登録があったりすれば、クレーム対応の手間まで増えることになります。

手間が増えた分、売上が上がれば人員を増やすことで改善を見込めますが、負のループにはまればショップの評判も下がり、売上アップどころではなくなってしまうでしょう。

コストが増える

商品数を増やすには資金が必要です。商品を保管するためのスペースを拡大することもあるでしょう。

商品数が増えることで、商品ごとのページが簡素なものになっては意味がありません。

顧客が通販で得られるのは、その商品ページから得られる文字や画像の情報のみ。機能や使い方など、その商品情報に不足や不安があるようでは、購入率を上げるのも難しいでしょう。

多くの商品で充実した登録を目指すとなると非常に手間がかかりますので、人員を増やさなければ対応しきれないこともあります。

商品数が増えると手間と同様にコストもアップしがちです。

商品選び・品揃えの難しさ

ECサイトで商品数を増やすことはメリットになりますが、なんでもかんでも商品を増やせばいいというものではありません。

どこにでも売っているものを同じように並べたところで、ただ価格競争に巻き込まれてしまった、なんて結果に終わることも。

人気の高いネットショップは、それぞれに特徴があるものです。

商品数を増やすにしても、顧客ニーズに合わせた商品選び、品揃えの充実などを考慮する必要があります。

ネットショップで商品数が少なく売上が伸びない状況を打開するためには、ECサイト全体の売上アップに繋がる商品を増やさなければ意味がないのです。

ECサイトで少ない商品数を増やす3つの方法

ECサイトで少ない商品数を増やす3つの方法

ECサイトで商品数を増やす際は、ただ数だけを増やすだけではリスクを抱えることになりかねません。

では、少ない商品数を増やすにはどうしたらいいのか、ここで以下の3つのヒントを紹介します。

  • サイズやカラーで増やす
  • 関連商品で増やす
  • 組み合わせや販売方法で増やす

1つずつ詳しく見ていきましょう。

サイズやカラーで増やす

ECサイトではブランドやメーカーはもちろん、サイズやカラー、香りなど、種類が豊富だと選ぶ楽しみが増えます。

「買おうかどうしようか」から「どの色がいいかな」の視点に変わることで、購入へ一歩近づく可能性もあるでしょう。

それほど買う気がなかったものでも「この香りなら買ってみたい!」と考える消費者もいます。

サイズも人それぞれで、ワンサイズよりSS、S、M、L、LL、3Lなどと揃っていたほうがニーズを満たしやすくなりますよね。

商品数は少なくても、バラエティなカラーやサイズで商品数を増やすこともできるわけです。

関連商品で増やす

商品数が少ないときは、その中でも売れている商品の関連商品から増やしていく方法があります。

売れている商品と「一緒にないと困る」とか「一緒に買うと便利」といった商品をおすすめ提案できればユーザーは便利ですし、追加購入の促進になり、売上アップにも繋がるでしょう。

一般的なニーズはもちろん「こんなものもあると便利です」などとショップ独自のアピールがあれば、ショップのファンになってもらえる可能性もあります。

関連商品の取扱数が増えれば、消費者にとっても利便性アップになり、購入への後押しとしても役立つはずです。

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組み合わせや販売方法で増やす

ショップで扱う商品数が少ないとしても、組み合わせや販売方法でページ数を増やすことも可能です。

「少々高くても単品で注文したい」という方もいれば「まとめ買いや定期購入で安くならないかな」と考える方もいます。

単品での販売はもちろんセット売りも充実させれば、消費者の選択肢も増え、満足度も向上できます。

例えば同一商品でも、単品以外に以下のようなセットや定期購入を設定するのです。

  • ちょっとだけお得な2個入り
  • お得な10個入り
  • かなりお得なケース売り
  • お得で特典付きの定期購入

このように1つの商品を複数の方法で販売すれば、在庫数は増えても、管理の手間や商品登録の手間もそれほど変わりません。

また、複数の商品が必要となるケースで、初心者では「何から買えばいいかわからない」といった状況では「初心者トライアルセット」など、必要なものがまとめられている便利なセット商品があれば注目を集められます。

シーズンごとの特典をプラスした「季節限定セット」などはリピーターへの訴求にも役立つでしょう。

ユーザーニーズはこうしたところにもあるのです。

ECサイト運営での「売れない」「売上を伸ばしたい」などの悩みは、プロに相談して解決するという選択肢があります。売上アップのノウハウを知り尽くしたプロのサポートで、サイト全体をバージョンアップさせてみませんか。

自社ECと並行して楽天やAmazonで商品を販売することもできますので、お気軽にご相談ください。

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ECサイトで意識したい5つの数値

ECサイトで意識したい5つの数値

ここまで商品数を増やすことに関して解説してきましたが、商品を増やすのと同時に意識したい数値があります。

その数値とは以下の5つの指標で、これらの数値を確認することで改善ポイントも見えてきます。

  • 検索でのヒット率
  • 直帰率
  • 回遊率
  • 購入率
  • リピート率

それぞれ詳しく解説します。

検索でのヒット率

ECサイトでは、ネット上でそのページを見つけてもらわなければ、どんなに良い商品でも売れません。

商品数を増やしても、検索されないページを量産していては売上アップに繋がらないため、検索でのヒット率をアップさせる工夫が必須なのです。

検索でのヒット率を上げるためには、

  • サイト全体の構成
  • 商品ページ
  • 商品のタイトルや説明
  • タグ付け

などのWeb上の施策も重要。

検索で見つけてもらうには、商品のターゲットとなる人物がどのような言葉で商品を検索するのか把握する必要があります。

検索ワードを把握できたら各商品ページに入れ込むなど、基本的な部分から対策できることはやっていきましょう。

商品ページが検索上位に上がらなければ、商品どころかショップのページすら見つけてもらえません。

直帰率

直帰率とは、サイトを閲覧した人が「その1ページしか見ないで去っていった率」になります。

検索でショップの何かしらの商品ページにたどり着いたものの、ほかの商品やトップページなどに一切遷移せずに離脱してしまった人の割合ですね。

  • ページの見やすさ
  • 商品の画像や商品説明、値段、送料などの商品情報
  • 商品の魅力

などが影響する数値であり、直帰率が高いようなら原因を突き止め、離脱を防ぐ施策が必要となります。写真撮影の仕方1つでも、商品の印象はもちろん、ページ全体の印象も大きく変わるものです。

直帰率が高くなるには複数の原因がありますが「イメージと違った」「商品ページが見にくい」などのケースもあれば「ページの表示が遅い」などの問題もあるでしょう。

回遊率

回遊率は、ユーザーがサイトに訪れてから、ほかの複数のページも見てくれた率を示しています。回遊率が高いほど、たくさんのページを回遊して見てもらえているわけです。

直帰率を減らし回遊率をアップできれば、売上アップにも繋がります。

回遊率を高めるためには、ユーザーの導線をスムーズに整えることが大事。

関連する商品のページリンクを貼っておいたり、カテゴリ表示でほかの商品への興味を引いたり、セール品のアピールをしたり、回遊率をアップさせる工夫はいくつもあります。

サイトに商品ページが多数あっても、そのページにたどり着けなければ意味がありません。回遊率をアップさせるためにも、準備したページへ案内するための導線をプラスしておきましょう。

購入率

ECサイトで、ユーザーが商品を選んで実際に購入するまでには、

  • 会員登録
  • カートに入れる
  • 配送方法の選択
  • 決済方法の選択
  • 決済手続き

など、いくつかのステップがあります。

この段階でスムーズに処理できない、複雑すぎて理解できないようでは購入完了への大きな障壁となってしまいます。

カートに入れ数が一定数あるにも関わらず購入率が低い場合は、購入手続きのステップを改善するなどの対処が必要になるでしょう。

楽天やAmazonであれば会員登録している利用者も多いですが、独自のサイトの場合は会員登録が面倒で離脱されるケースもあります。

会員登録なしでも購入できるようにしたり、Amazonアカウントで決済できる「Amazon Pay」を導入したりといった方法もあるので、検討してみる価値はあるでしょう。

カートに入れたらできるだけ手間なくスムーズに決済完了できるようなシステムを構築しておきたいですね。

リピート率

ECサイトビジネスでも、リピーター確保は大きな課題です。

オンラインショップは数多くありますので、その中でリピートしてもらうにはショップのオリジナリティや顧客満足度の高い品揃えなどが欠かせません。

特化型のネットショップで「ほかでは手に入りにくいけどここに行けば必ずある!」などの強みがあれば、リピート率もアップするでしょう。

どこも同じなら、価格で比較されて安いところで買われて終わりですが、ショップ独自の特徴やサービスは価格だけでは決められません。

  • 豊富なラインナップでの商品提供
  • 商品情報が充実していて安心感がある
  • 対応が迅速丁寧
  • 専門性の高い商品で知識が豊富

など「この店で買いたい」と思われるようなショップを目指しましょう。

ECサイトは商品数だけでなく「率」も意識しよう

ECサイトは商品数だけでなく「率」も意識しよう

ECサイトの商品数は多いほうが売れやすくはなりますが、多いから売れるわけではありません。

商品の数だけでなく、商品数があることによって変化が生まれる直帰率や購入率、リピート率など、「数」でけではない「率」を意識することが大切です。

また、ネットショップで売上を上げるためには、商品数だけでなく顧客満足度の高い品揃えや、回遊しやすいサイト運用も意識したいですね。売れる環境づくりができれば広告やメルマガ配信なども有効に働いてくれます。

ECサイト運営では、複数要素や各指標データの分析とその改善が、企業の業績アップのために欠かせません。

戦略を実践しても成果が出ずに困っている、データはあるが活用しきれていないなど、ECサイト運営でのお悩みはプロに任せる方法もあります。

ECショップ運営の成功事例実績を多数もつ運営代行会社に相談して、悩みをスッキリ改善、よりよい環境にリニューアルしていきましょう。

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