AmazonFBAへの納品では、ダンボールサイズについて細かくルールが定められており、そのルールを守らなければ、Amazonに商品を受領してもらえません。
例えば「小型/標準サイズ」では、最大サイズが「50cm × 60cm × 50cm」、最小サイズは「18.1cm × 10.0cm × 2.5cm」となっており、ほかにもダンボールの厚みや強度に関する指定があります。
このページでは、AmazonFBAに納品する際のダンボールのおすすめサイズや注意すべきルール、ルール違反した場合のペナルティについて、まとめて解説します。
AmazonFBAでトラブルなく納品を完了させ、収益アップを目指していきましょう。
AmazonFBA納品のダンボールサイズは?

AmazonFBAで「小型/標準サイズ」で納品する場合のダンボールサイズは、最大・最小でそれぞれ以下のように決められています。
- FBA納品ダンボールの最大サイズ:50cm × 60cm × 50cm
- FBA納品ダンボールの最小サイズ:18.1cm × 10.0cm × 2.5cm
各辺の長さも明確に決められており、1辺でもサイズがオーバーすると、大型サイズの扱いになるのでご注意を。
FBAでは、指定されている最小サイズより大きく、最大サイズより小さいダンボール箱での納品が必須で、さらに以下の条件に合うものが標準の輸送箱として許可されています。
- カートン容器(RSC)
- Bフルート
- ECT-32(エッジクラッシュテスト)
- 200BH(破裂強度)
カートン容器(RSC)とは、ダンボール箱のこと。
Bフルートというのは、段ボール箱の厚みを示す用語で、3mm厚のものを指します。
「ECT-32」と「200BH」は、ダンボールの強度を表す用語です。
ごく一般的なダンボール箱であれば問題ありませんが、強度の弱いダンボール箱は輸送事故にもつながりやすいので避けるのがベスト。
ちなみに、FBA納品ではダンボール箱の加工も受領不可の原因となります。
配送する商品にジャストサイズ、もしくはやや大きめのダンボール箱を使用し、商品を詰めたときに空間があればそこに緩衝材を入れて配送します。
緩衝材には新聞紙やプチプチ等の利用が可能。バラ状の発泡スチロールやシュレッダー済みのペーパーは袋に入れて使用すれば利用可能ですが、バラのまま詰めるのはルール違反です。
FBAではAmazonへの納品を済ませれば、あとは売れるのを待つだけですが、配送途中で箱の破損等が発生すれば納品トラブルになり、販売もストップしてしまいます。
AmazonFBAを利用する際は、これらのダンボールルールを守って確実に納品しましょう。

FBA納品でサイズオーバーしたらどうなる?

FBA納品でダンボール箱のサイズがオーバーしていると、受領拒否のうえ、出品者の送料負担で返品となるほか、別途手数料を請求されることもあります。
返品されたうえに再び納品しなおすことになるので、送料だけでも通常の3倍という無駄なコストが発生するわけです。
コスト的な問題以外にも、予定通り商品の出品ができないことによる損失もあり、時期を選ぶ商品であれば、多大な損害が発生してしまいます。
このような事態が頻発すれば、ECサイト事業全体に大きな影響を及ぼすでしょう。
通常利用するダンボールとして、ルールに添ったサイズや強度のものをあらかじめ準備しておくなど、正しく対策をしておけば、サイズオーバー等による無駄なミスの発生を防げます。
また、1個のダンボール箱が15kg以上になる場合は、重量超過の記載が必須です。重量超過については、以下の記事を参考にしてください。

FBAのダンボールサイズおすすめは?

FBAのダンボールサイズのおすすめは、扱う商品ジャンル等によって異なります。
配送料金のコストは、サイズと重量が大きくなるほど高額になります。
Amazonでは、以下のように納品時の重量上限が決められており、商品によっては納品可能な重量上限をオーバーしてしまう可能性があるので要注意です。
サイズ区分 | 重量上限 |
---|---|
小型/標準 | 30kg以下 |
大型 | 40kg未満 |
特大 | 80kg未満 |
Amazonだけでなく、配送会社でもサイズや重量の上限が異なります。料金も比較しながら、コスパの良い最適なダンボール箱のサイズを検討する必要があります。
配送業者 | 重量の上限等 |
---|---|
ゆうパック(日本郵便) | 60サイズ~170サイズ 25kgまで |
重量ゆうパック(日本郵便) | 60サイズ~170サイズ 25kg超30kg以下 |
ヤマト運輸宅配便 | 60サイズ→2kgまで 80サイズ→5kgまで 100サイズ→10kgまで 120サイズ→15kgまで 140サイズ→20kgまで 160サイズ→25kgまで 180サイズ→30kgまで 200サイズ→30kgまで |
ヤマトホームコンビニエンス | 3辺合計450cm以下 最長辺が250cm以下 高さ200cm以下 上記3つすべての条件を満たすもの 重量150kg以内 |
飛脚宅配便(佐川急便) | 160サイズまで 30kg以内 |
飛脚ラージサイズ宅配便(佐川急便) | 3辺合計260cm以内 50kgまで |
例えば重量のある商品をメインに扱う場合は、箱のサイズが大きいと重量の上限をオーバーしてしまう可能性があるので、80~100サイズあたりのダンボール箱を利用するのがおすすめです。
軽量の商品をメインに扱っている場合であれば、大きめの箱でまとめて納品したほうが配送コストの節約になりますので、120~160サイズを選ぶといいでしょう。
FBA納品でダンボールの再利用は可能?

輸送箱は再利用可能で、例えばスーパー等でもらってきたダンボール箱でも納品できます。
ダンボール箱を再利用する際は、前回の配送時に貼られたラベル類を取り除き、バーコードがあればガムテープ等を貼って隠す必要があります。
強度の弱いダンボール箱や破損のあるダンボール箱は、受領不可となりますので避けましょう。
FBA納品はダンボール以外でもできる?

FBAでは、ダンボール以外では、日本郵便の「レターパックプラス」での納品が可能です。
ただし、日本郵政の「レターパックライト」や、各配送業者による「メール便」での納品では受け付けてもらえません。
紙袋や麻袋で梱包する、紐でまとめるといった方法での納品もNGですので、ご注意を。
Amazonの受領拒否リスクを回避しよう!

Amazonでは、以下に該当する納品物は、受領拒否の対象となります。
- 50cm × 60cm × 50cmサイズより大きいダンボール箱
- 18.1cm × 10.0cm × 2.5cm以下のダンボール箱
- 15kg以上で重量超過の記載がない納品
- 加工したダンボール箱
- 強度の弱いダンボール箱
- 破損したダンボール箱
- 紙袋や麻袋での納品
Amazonに出品して収入を得るはずの商品が、納品不備でストップすれば販売機会の損失になり、コストも何倍にも膨れ上がります。
FBAの便利なシステムを有効活用するためにも、決められたサイズや重量内で、安全確実に納品しましょう。