ターゲット層に向けた情報発信に欠かせないメルマガ(メールマガジン)は、楽天市場での販促においても重要な施策の1つ。メルマガを効果的に活用するには、本文の内容はもちろんですが、以下の要素が特に重要です。
- メルマガの件名
- スマホ表示
- ターゲットユーザーのニーズ
- メルマガ種類やテンプレートの選別
- 配信時間帯
- 週1回の無料配信の活用
- 配信タイミング
- クリックインセンティブの活用
- リストの絞り込み活用
- 管理データの活用
このページでは、楽天市場のメルマガ「R-Mail」の特徴から、活用術、配信方法までまとめて解説します。楽天市場のメルマガ配信方法をマスターして、集客・売上げ向上にお役立てください。
楽天市場のメルマガとは?
まずは楽天市場の基本的な概要から紹介します。
メルマガ活用術を今すぐチェックしたい方は、以下のリンクからジャンプできます。
楽天市場のメルマガ「R-Mail」とは?
楽天市場出店者が利用できるメルマガ機能「R-Mail」は、楽天市場独自のメルマガ配信機能です。
R-Mail機能の利用申し込みをした出店者のみが利用できます。
楽天市場メルマガの料金
R-Mailの利用申し込みは無料ですが、実際にメルマガを配信する際に「メール配信料」として1通あたり1円(税別)の費用がかかります。メール配信料以外の月額費用等はかかりません。
楽天市場のメルマガの特徴
R-Mailでは、楽天市場で購入またはメルマガ登録により、送信先として登録されているユーザーを対象にリストの選定や保存が可能。さらに作成したメルマガの保存、配信管理、データ分析といった機能も備わっています。
楽天市場のメルマガには、以下の特徴があります。
- 購読デバイスに合わせたメール種類がある
- メルマガ本文を作成しやすいテンプレートがある
- メルマガ送信先リストの絞り込み機能あり
- メールの効果測定結果をレポートで解析できる
- 週1回無料配信キャンペーンが利用できる
- メルマガ内のURLクリックでポイント付与できるクリックインセンティブあり
これらの特徴については、次章「楽天市場のメルマガ活用術10選」の中で順に解説します。
楽天市場のメルマガ活用術10選
楽天市場でのメルマガ施策を成果につなげるには、戦略が重要です。ターゲットを見極め、開封してもらえるメルマガの配信ができなければ、費用をかけても期待する効果は得られません。
楽天市場でメルマガの費用対効果を高めるために押さえておきたいのは、以下のポイントです。
- メルマガの件名の重要性を知る
- スマホユーザーを意識する
- ターゲットユーザーのニーズを把握する
- メルマガの種類・テンプレートを活用する
- 配信時間帯を意識する
- 週1回の無料配信を利用する
- セール・イベントのタイミングに活用する
- クリックインセンティブを活用する
- リストの絞り込みを活用する
- 管理データで改善ポイントをチェックする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
メルマガの件名の重要性を知る
メルマガを配信したからといって、全てを開封してもらえるわけではありません。
ユーザーは数多く届くメールの中から、「自分に関係ある」と判断したメールを優先的に開封します。
受信したメールを開封するかどうか、その判断材料となるのは「誰からのメールなのか」と「件名」です。
こうした理由からも、メルマガ配信で開封してもらえるかどうかは、メルマガの件名にかかっているといっても過言ではないのです。
セールやポイント訴求、ターゲット層に響くワードを取り入れて、開封されるメルマガを配信しましょう。
スマホユーザーを意識する
楽天市場のメルマガ作成はPCでの作業になりますが、メルマガ読者の多くはスマホで閲覧します。そのため、スマホでどのように表示されるかのチェックは欠かせません。
どんなに有益な情報を配信しても、表示が小さすぎたり画像がはみ出したり、内容が見にくいとすぐに離脱され、次からのメルマガの開封率も下がるでしょう。
スマホ表示でも見やすいようにメルマガを作成することが重要です。
ターゲットユーザーのニーズを把握する
メルマガを配信する際はターゲットを絞り、その対象ユーザーに役立つ情報を配信しなければ、開封してもらえませんし、効果も期待できません。
商品やターゲットが変われば、メルマガで訴求すべき内容も変わります。
メルマガを配信するにはあたっては、楽天市場の顧客が何を求めているのか、どんな情報に興味があるのかを把握し、そのニーズに寄り添った内容の配信を心がける必要があるのです。
メルマガの種類・テンプレートを活用する
楽天市場のR-Mailでは、メルマガの種類やテンプレートが用意されています。
メルマガを読むユーザーに合わせて、見やすく分かりやすい内容で必要な訴求内容を明確に示し、成果に結びつけましょう。
配信時間帯を意識する
ユーザーの手元には、様々なメールが届きます。その中で埋もれずにメルマガをチェックしてもらうためには、配信の時間帯も重要です。
サラリーマンであれば、お昼の休憩時間や夕食後のひと息つける時間帯がいいですが、主婦であれば10時もしくは15時頃の家事の合間がいいでしょう。
過去の販売状況から売れやすい時間帯や曜日をチェックして、そこに合わせるのもいいですね。
週1回の無料配信を利用する
R-Mailでは、現在「週1回無料配信」のキャンペーンを実施中です。
「週1回無料配信」のキャンペーンは、2017年10月からスタートしており、2023年3月時点においても継続しています。
ただし、このキャンペーンでは、自社で送信先を選ぶことはできません。
楽天市場側から提供される「週1回無料配信対象のユーザへ送信」で得られるリストを対象に、週に1回のみ無料でメルマガを配信できる仕組みとなっています。
「週1回無料配信」の対象となるのは、以下のいずれかの条件に該当するユーザーです。
- メールに対して6ヶ月以内に反応のあったユーザー
- メール購読を開始してから3ヶ月以内のユーザー
該当するユーザーがいる場合は、メール送信画面「週1回無料配信対象のユーザへ送信」の欄で送信人数が表示されます。この無料枠を無駄なく有効活用していきましょう。
セール・イベントのタイミングに活用する
楽天市場では、お買い物マラソンや楽天スーパーSALE、クーポン配布など各種イベントが盛んに行われており、多くの楽天市場ユーザーもその機会を狙っています。
顧客の購買意欲が高まっているタイミングでメルマガを見てもらえれば、成果にもつながりやすく費用対効果も高まります。ただし、楽天市場のR-Mailは、混雑時には送信予約が不可となることがあるので要注意。
大きなイベント時には、メルマガ戦略を打つショップが多いので、早めにメルマガの予約をしておきましょう。R-Mailは1週間先まで、1時間単位で指定して予約できます。
クリックインセンティブを活用する
R-Mailには、「クリックインセンティブ」という機能があります。
クリックインセンティブとは、メルマガ内のURLをタップしたユーザーにポイントを付与できる機能で、1通のメルマガに1つのみ設定可能です。
ユーザーに付与するポイントは自社負担となりますが、メルマガの開封率や自社ページへの誘導率アップにつながる戦略として活用できます。
クリックインセンティブの設定は、メール本文の編集ページで行います。
リストの絞り込みを活用する
楽天市場のメルマガ配信では、「ユーザーのアクション」と「ユーザー属性」による2つの条件で、それぞれに配信リスト対象者の絞り込みができます。
ターゲットを絞り込むと該当するユーザー数も確認できるので、条件の絞り込みを繰り返しながら、予算に合わせて対象ユーザーを抽出できます。
絞り込み条件は、R-Mailに登録・保存が可能。保存した絞り込み条件で、常に最新のリストをピックアップしてメルマガを送信できます。
管理データで改善ポイントをチェックする
R-Mailは管理機能も充実しており、そのデータをもとに問題点を把握・改善するのに役立てられます。
R-Mailの管理機能でチェックできる主なデータは、以下のとおり。
管理項目 | 内容 |
---|---|
送信レポート | 月・年単位でのメルマガ送信数、通数 |
月次主要指標 | 月次単位・メール種類・デバイス別での以下の項目 ・メルマガ送信数 ・開封率(メルマガ配信から7日以内に開封された割合) ・クリック率(メルマガに記載したURLの配信後30日以内のクリック数) ・送客率(配信から7日以内にメルマガ記載のURLをクリックしたユーザーの割合) ・お気に入り登録率(メルマガに記載したURLのクリック後10日以内にお気に入り登録された数) ・転換率(メルマガに記載したURLのクリックから売上につながった割合) |
クロスデバイス効果測定 | メール単位・指定した期間における以下の項目 ・開封率・送客率比較 ・クリック率 ・URLごとの反応率 ・売上に貢献したメルマガ ・開封されたデバイス種類 |
これらの各種管理データは、以下の手順で確認できます。
RMSの①[メール・SNSマーケティング]→②[メルマガ配信]のメニューを選択。
メルマガ配信画面の[管理画面]メニューをクリック。
以下の管理画で、各種データをチェックできます。
楽天市場のメルマガ申し込み方法
楽天市場でR-Mailの機能を利用するには、RMSからの申し込みが必要です。
R-Mailの申し込み手順は、以下のとおり。
RMSトップの①[店舗様向け情報・サービス]→②[オプション機能利用申込・解約]メニューをクリック。
「オプション機能利用申込・解約」の画面を下にスクロール。
「R-Mail(メール配信)」欄の[申込]ボタンをクリック。表示されたページで利用規約を確認の上、[お申し込み]ボタンをクリックすれば、申し込み完了です。こちらのサンプルではすでに申し込み済みのため[申込・解約]の表示になっていますが、通常は[申込]のボタンになっています。
R-Mail申し込み後、開通までは3営業日前後かかり、楽天市場側の手続きが完了するとメール通知が届きます。
R-Mailを解約する場合は、ここで解説した申し込みと同じ手順で、最後に[ご解約]で申請。解約が完了すると、メールで完了通知が届きます。
楽天市場のメルマガの種類
続いて、楽天市場のメルマガの種類やタイプについて見ていきましょう。
楽天市場のメルマガは5種類
楽天市場のR-Mailでは、以下5つの種類から選んでメルマガを配信できます。
- PC表示向けテキストメール
- PC表示向けHTMLメール
- レスポンシブメール
- モバイル版テキストメール
- モバイル版HTMLメール
メルマガ種類ごとのメールタイプと対応アドレス
5つのメルマガ種類ごとのタイプおよび配信対応しているアドレスは、以下一覧のとおりです。
メルマガ種類 | 配信できるメルマガのタイプ | 配信対応アドレス |
---|---|---|
テキストメール | PC宛のテキストメール (キャリアアドレス宛の送信不可) | PC/スマートフォン用メールアドレス |
HTMLメール | HTMLタイプのメール (キャリアアドレス宛の送信不可) | PC/スマートフォン用メールアドレス |
レスポンシブメール | PCにもスマホにもレスポンシブ対応で表示されるメール (キャリアアドレス宛の送信不可) | PC/スマートフォン用メールアドレス |
モバイルテキストメール | モバイル用のテキストメール | キャリアメール |
モバイルHTMLメール | モバイル用のHTMLメール | キャリアメール |
楽天市場メルマガのおすすめは?
楽天市場のメルマガ5種の中でおすすめなのは、圧倒的にユーザー数の多いスマホ表示に対応している以下の3種です。
- レスポンシブメール
- モバイル版テキストメール
- モバイル版HTMLメール
レスポンシブメールはキャリアメールに対応していないので、モバイル版のテキストメールかHTMLメールのいずれかと組み合わせて送信するのがおすすめです。
楽天市場のメルマガ配信方法|3つのステップ
送信するメルマガの種類が決まったら、次はメルマガの配信方法をチェックしていきましょう。
楽天市場でのメルマガ配信手順は、以下の3ステップで行います。
- メルマガ本文作成
- メルマガの送信先リスト作成
- メルマガ配信設定
ここから、ステップごとに手順を分かりやすく解説します。
メルマガ本文作成
メルマガ本文の作成は、選択したメルマガ種類によって若干異なりますが、おおまかな流れは以下のとおり。
- メール種別を選択
- 「件名(サブジェクト)」「タイトル(PC向けの場合)」「本文」を作成
- 保存
レスポンシブメールの場合は、テンプレートの選択があり、以下の手順で行います。
- メール種別を選択
- テンプレートを選択
- ブロック選択
- 「件名(サブジェクト)」「画像」「本文」のほかブロックに応じた内容で作成
- 保存
ここではレスポンシブメール作成の手順を、画像付きでさらに詳しく解説します。
RMSトップで①[メール・SNSマーケティング]→②[メルマガ配信]をクリック。
[メール本文編集]をクリック。
以下5つの選択肢が表示されるので、配信するメール種別を選択して、編集開始ボタンをクリックしましょう。ここでは例として、レスポンシブメールを選択します。
メールのテンプレートを、「シンプルメール」「キャンペーンタイプ」「商品紹介タイプ」「白紙から作る」の4つの選択肢から選びます。最初は楽天市場おすすめのシンプルメールから作成してみるといいでしょう。
「レスポンシブメール制作上のご注意」として、リンクの貼り方や画像サイズ、対応デバイスについての解説があるので、内容を確認して[閉じる]もしくは[✕]で閉じます。
以下の画面で①メールの件名や②画像のほか、③ブロック挿入で本文やタイトル、バナーなどを投稿。
画面下の[プレビューする]で配信画面をチェックできます。
メルマガの原稿を作成したら、画面下の[送信一覧に保存する]で保存して、本文作成は完了です。
続いてリスト作成の手順を解説します。
メルマガの送信先リスト作成
メルマガ本文を準備したら、メルマガ送信先のリストを準備しましょう。
「週1回無料配信対象のユーザへ送信」のキャンペーンを利用する場合は、このリスト作成手順は不要ですので、次のメルマガ配信設定に進んでください。
メルマガ送信先のリストは、以下の手順で設定します。
RMSトップで①[メール・SNSマーケティング]→②[メルマガ配信]をクリック。
メルマガ配信画面の[リスト条件一覧・登録/削除]メニューをクリック。
以下の「リスト条件登録」の欄で、「PCテキスト/HTML」または「モバイルメール」のいずれかの[新規条件設定]をクリック。レスポンシブメールの場合はモバイルメールも共通でカバーできる「PCテキスト/HTML」で登録します。
「PCテキスト/HTML」の新規条件設定で進むと、以下の画面になります。
上の画面の「PCテキスト/HTML」での条件設定区分と設定できる条件は、以下のとおりです。
条件設定区分 | 設定条件 |
---|---|
ユーザーのアクションによるリスト条件設定 | 購入期間・サービス利用期間 購入回数 利用サービス 利用対象商品ID メール購読開始日 メールに対する反応 ユーザ詳細アクション |
ユーザの属性によるリスト条件設定 | 会員ランク 都道府県 性別 年齢 誕生月 詳細属性 |
「モバイルメール」の条件設定内容は「PCテキスト/HTML」とほぼ同じですが、「ユーザの属性によるリスト条件設定」の条件設定項目に「購買デバイス」と「キャリア」が追加されます。
条件の絞り込み後、画面上の[人数更新]ボタンをクリック。
「送信リストを作成中です」と表示されるので少し待ちます。
以下のように、絞り込みしたリストの対象ユーザー数が表示されます。
この時点で人数が多い、もしくは少ない場合には、さらに条件設定を行えば人数調節が可能です。
条件設定ができたら、条件設定入力欄の上と下にある[この条件で検索追加]のボタンをクリックしてリスト作成完了です。
メルマガ配信設定
メルマガの原稿もリストも揃ったら、配信設定を行います。
楽天市場のメルマガ配信設定の流れは、以下のとおりです。
RMSで①[メール・SNSマーケティング]→②[メルマガ配信]メニューをクリック。
メルマガ配信画面の[メール送信]をクリック。
メール送信画面のメール種別選択で、該当するメール種別の[次へ]をクリック。
送信設定画面になるので、最下部の「リスト選択」で作成したリストを選択後、以下の赤枠部分をクリックします。
「週1回無料配信対象のユーザへ送信」を利用する場合は、該当欄の[無料配信対象ユーザへ送る]をクリック。
「特定ジャンルに興味のあるお客様へ送信」を利用すれば、直近14日間に指定ジャンルを閲覧したユーザーに向けた配信が可能です。この機能を利用する場合は、該当欄の[条件設定]ボタンで進み、リストを作成します。
配信するリストを選択して表示された画面で、[この条件でリストを作成する]をクリック。
次に、表示されるメール送信画面で「送信一覧」のタブを選択します。
配信するメール本文を選択後に[プレビューする]をクリックして、内容を確認の上で[テスト送信設定をする]をクリック。
「即時送信」か「予約送信」のいずれかを選択して、[次の画面へ]をクリックします。予約送信の場合はその次のページで設定を行い、メルマガの配信設定が完了となります。
楽天市場のメルマガのメリット
続いて楽天市場のメルマガにはどんなメリットがあるのか、改めてチェックしておきましょう。
- 低コストで運用できる
- リピーター向けにピンポイントで訴求できる
- ユーザーとの距離感を縮められる
- ブランディングに役立つ
それぞれの内容を解説します。
低コストで運用できる
楽天市場のR-Mailは申し込み無料、月額料金などもかからず、1通1円(税込)で利用できます。
ターゲティングの絞り込みを行うことで、低コストでのマーケティング施策として活用できる点が大きなメリットです。
リピーター向けにピンポイントで訴求できる
自社商品のリピーターに向けての訴求は、新規客獲得と比較して成果につながりやすいものです。
リピーターだからこその訴求もピンポイントで配信できるので、上手に活用すれば大きな効果も期待できます。
ユーザーとの距離感を縮められる
メルマガでターゲットユーザーの役に立つ有益な情報を届けられれば、信頼性や安心感につながり、ユーザーとの距離感を縮めるのに貢献してくれます。
ターゲット層に合わせて、メルマガの内容を充実させていきましょう。
ブランディングに役立つ
メルマガで親しみをもってもらえれば認知度も高まり、ブランディングにもつながります。
メルマガは一方的ではありますが、施策次第で様々なアピールができます。ECサイトは便利ですが、ユーザーとの接点がほとんどないことが弱点です。ここまで紹介した方法を参考にメルマガを有効に活用していきましょう。
ECモール運用で集客などお悩みごとがあれば、ECサイト運営代行会社に相談する方法もあります。ECサイト運営のノウハウを知り尽くした専門家が貴社サイトの問題点を分析して、最適な改善プランをご提案しながら強力にサポートいたします。
楽天市場のメルマガ利用時の注意点
楽天市場のメルマガ利用の際は、以下の点に注意が必要です。
- 混雑時は予約できない
- モバイルメールには配信制限あり
- メルマガ登録の反映は翌日
- 送信済みメルマガは185日で削除される
それぞれ詳しく見ていきましょう。
混雑時は予約できない
楽天市場のセール時には、多くのショップでメルマガ戦略を打ち出し、非常に混雑するので要注意。
なぜなら、楽天市場のR-Mailでは1週間前から予約配信できるのですが、配信枠が埋まると予約できなくなるからです。
メール配信の混雑状況については、[メール・SNSマーケティング]→[メルマガ配信]と進み、メルマガ配信画面の[PCメールの混雑状況]または[モバイルメールの混雑状況]から確認可能。
以下のとおり「✕」マークで赤くなっている配信枠では、予約が集中しているため、メルマガの配信予約ができません。このように混雑している場合は、メルマガ配信にも時間がかかります。
モバイルメールには配信制限あり
R-MailのPC向けメールには配信制限がないのですが、モバイルメールには「1ヶ月あたり12回まで」の制限があり、このカウントは毎月1日の0:00から1ヶ月単位で行われます。
予約配信で月をまたぐ場合は、予約時点ではなく配信時点でカウントされる仕組みです。
メルマガ登録の反映は翌日
ユーザーがメルマガ登録をした場合、それがリストに反映されるのは翌日になります。
即時反映ではない点を把握しておきましょう。
送信済みメルマガは185日で削除される
R-Mailで配信したメルマガは過去185日まで遡って確認できますが、この期間を経過するとデータが削除されます。
毎日午後に185日経過したデータが削除されるので、必要な場合は個別にバックアップしておくといいでしょう。
メルマガ配信で知っておくべき法律のこと
楽天市場のメルマガに限ったことではありませんが、メルマガ配信では以下の法律についても把握しておくことが重要です。
- 特定電子メール法
- 個人情報保護法
せっかくのマーケティング施策を台無しにしないためにも、基本部分だけでも押さえておきましょう。
特定電子メール法
特定電子メール法で把握しておくべき主な内容は、以下のとおりです。
- メルマガ配信停止(解除)の記載が必須
- 送信の同意を得たユーザー以外への送信禁止
- 送信者の情報を偽った送信の禁止
特定電子メール法についての詳細は、以下の消費者庁のページをご参照ください。
→ 消費者庁「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」
個人情報保護法
ECビジネスでは、特に把握しておくべき「個人情報保護法」。この法律によって、ユーザーの個人情報やプライバシーが守られています。
ユーザーの個人情報の取扱いには、十分に注意しましょう。
楽天市場のメルマガでリピーターへの訴求を強化しよう!
楽天市場のR-Mailは、低コストで購買意欲の高い層にピンポイントで情報を訴求できます。
ただメルマガを送信するのではなく、ターゲットを絞り、ターゲットに響く件名で開封率を上げながら、商品ページやショップページに誘導していくことが重要です。
メルマガ施策を成果につなげるためにも、ここで紹介したメルマガ活用術を攻略して、精度を高めていきましょう。